【 12球団の盗塁事情 】いまだ”盗塁死ゼロ”の山田哲人選手から「盗塁王」の意義を考える

簡単な自己紹介

JUNJUN
16年目の医療系国家資格取得者で野球を中心に活動し、現在は『法律』も勉強中です。
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盗塁を成功することで得点への貢献は増してきます。
セ・リーグ球団や12球団と比較しながらカープの現状について検討していきます。

 

セ・リーグ規定打席到達者の盗塁数

 

規定打席到達者のみをピックアップしてみていきます。
盗塁数は大島洋平選手、山田哲人選手、近本光司選手が上位3人。

そして、4番を打つ鈴木誠也選手がそれに次ぐ15個と検討しています。
4番を打つ選手でトップ10に入っているのは鈴木誠也選手1人でした。

また、盗塁を記録していない選手も8名ほどいます。
大和選手のプレイスタイルで盗塁が2個というのは物足りないですね。

図1 セ・リーグ規定打席到達者の盗塁数

 

① セ・リーグ規定打席到達者の盗塁数と盗塁死

 

山田哲人選手はシーズン半分を過ぎた現在も盗塁死0を記録。
ここまで23盗塁して1度も失敗していないのは驚異的な数字です。
ロスのない非常に「コスパの良い盗塁」でチームに貢献しています。

逆に、近本光司選手は盗塁数はリーグ3位ですが盗塁死も多い
鈴木誠也選手と神里和毅選手もまずまずの盗塁数ですが盗塁死も多い。

図2 盗塁数と盗塁死

 

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② 盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

盗塁数2位の山田哲人選手ですが、盗塁での得点貢献度も高くなっています
1位の大島洋平選手もまずまずですが、山田哲人選手に比べるとかなり劣ります。

そして近本光司選手は盗塁数が多いですが、得点貢献度は高くありません。
同様に、神里和毅選手と鈴木誠也選手も得点につながりにくい状況です。

ここまでをみると他の選手に比べて、山田哲人選手は群を抜いています。
盗塁数や成功率など個人記録だけでなく、チームに対する貢献も高いようです。

図3 盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

12球団の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

盗塁数を見ると12球団断トツで西武が多くなっています。
オリックス、ソフトバンクが続き、トップ3がパ・リーグとなっています。

ただ、オリックスは盗塁数は多いですが、得点にあまり繋がっていません。
逆に巨人は盗塁数は多くないですが、比較的得点に繋がっているようです。

楽天とDeNAは主力がほとんど盗塁しないため、盗塁数も貢献度も低め。
カープはマイナス値を記録し、最低でも平均値までは戻したいところ。

図5 12球団の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

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① 西武を牽引するレギュラー3人

 

以前からスピードスターの多い西武。
引っ張っているのは金子侑司選手、源田壮亮選手、外崎修汰選手の3人。

特に金子侑司選手はチーム内でも群を抜いた盗塁力を誇っています。
盗塁王になった2016年は盗塁死も多かったですが2019年は減っています。

図6 西武の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

② 12球団トップ5の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

12球団トップ5でみると山田哲人選手と金子侑司選手が群を抜いています
山田哲人選手は得点貢献度にて、金子選手は盗塁数にて盗塁力を上げている。

両選手ともに毎年のように盗塁に関して好成績を残しています。
12球団を代表とする盗塁力を誇る選手はこの2人といって良いでしょう。

図7 両リーグトップ5の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

カープ野手の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

最多盗塁の鈴木誠也選手ですが得点につながっていません
野間峻祥選手はプラス値ですが、走力を武器にする選手として物足りない数字。

2019年のカープに関しては全体的に盗塁が得点に繋がっていません。
多くの主力選手がマイナス値を記録しており、ここを埋める選手が欲しい

図4 盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

① 歴代盗塁王たちの盗塁成功率の低さ

 

以前から述べていますが、盗塁に関してカープが優れているとは言えません
2010年以降、梵英心選手、丸佳浩選手、田中広輔選手が盗塁王を獲っています。

こういったものだけを見ると、盗塁に長けている印象を持ってしまいます。
しかし、盗塁成功率をみていくと、どの選手も高い成功率を残していません

2019年は少し改善傾向ですが、野間峻祥選手も2018年までは低い数字でした。
ただ、打撃面での課題があり、レギュラー出場は厳しいのが現状です。

[ 2010年以降のカープ盗塁王の成功率 ]

盗塁数 / 盗塁刺 盗塁成功率
梵英心 (2010) 43 / 14 .754
丸佳浩 (2013) 29 /15 .659
田中広輔 (2017) 35 /13 .729

 

② 盗塁王のタイトルも「質」を重視したい

 

盗塁王に関しては「累積」によるタイトルなので盗塁死は加味されていません。
極端に言えば、たくさん走って失敗しまくっても獲れてしまう側面があります。

打撃で言えば、打率が.210でも40本打てば本塁打王を獲れるのと同じです。
盗塁王のタイトルも成功率や得点貢献度など質も加味していく必要あります。

実際、盗塁王の成功率よりも2位や3位の成功率が遥かに高いことがあります。
盗塁数の差はないのにやたら盗塁死が多いのは「盗塁王」として腑に落ちません。

チームとしても盗塁数という数に目を向けず、率などにこだわることも大事。
盗塁死もチームにとっての損失であるということも忘れてはいけません。

[ 2019年盗塁数上位と成功率 ]

盗塁王 盗塁2位 盗塁3位
セ・リーグ 近本光司 .705 山田哲人 .891 大島洋平 .810
パ・リーグ 金子侑司 .803 源田壮亮 .769 福田周平 .681

 

 

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ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • セ・リーグで盗塁数の多いのは大島選手、山田選手、近本選手
  • 山田選手は現時点で盗塁死は0
  • 山田選手は盗塁による得点貢の献度も高い
  • 西武は12球団で盗塁数、得点貢献度ともに高い
  • 西武は金子選手、外崎選手、源田選手の貢献度が高い
  • カープでは野間選手の得点貢献度が高いが、鈴木選手は低い
  • カープは盗塁力を上げる必要がある

 

今回のまとめ

 

今回は盗塁による得点貢献度ついて話を進めてきました。
「走力をもう1度整備する」と監督が語って始まった2019年のカープ。

しかし、盗塁面での改善は正直あまり見られていません。
野間選手の成功率が改善していますが、現在はベンチスタートとなっています。

主軸を打つ選手たちはあまり盗塁に積極的でない選手も多い。
鈴木誠也選手は盗塁に積極的ですが、盗塁死が多く、あまり貢献できていません。

走塁のカープと言われながらも盗塁力は正直高くない。
令和のスピードスターが登場し、塁上を駆け回る姿が見れるのを期待したい。

 

 

 

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