【 2020年版 先発投手の球種 】持ち球は5~7球種が増え、カットボールを採用する投手が急増

簡単な自己紹介

JUNJUN
医療系国家資格取得16年目

◎ 野球を中心に活動
◎ 現在は「法律」を勉強中
◎ スカパー!契約歴12年目突入

詳しいプロフィール

 

投手の持ち球はその時代に合わせて「数」や「球種」などが変化しています。
今回は先発投手の「持ち球」を調査し、そのトレンドと変化について話を進めていきます。

 

ブログ運営の方針

当ブログは『プロ野球の著作権・肖像権』に準じた運営を心掛けています。
また、使用している写真は著作者・肖像者に連絡をとり許可を頂いています。

 

[ スポンサーリンク ]

 

☑ スカパー!なら12球団公式戦全試合中継
カープ公式戦チケットを先行販売で購入

先発投手の持ち球数は右肩上がり

 

まずは年度別の”平均球種数”をグラフ化しました。
2018年以降の先発投手の球種数平均値は年々右肩上がりです。

 

球種数別でみると5~7球種の投手が年々増加しているのがわかります。
このようにプロ野球の先発投手の球種数は近年増加傾向となっています。

ただ、2020年は3球種で勝負する先発投手も微増しています。
4球種が減少し、球種の多い投手と少ない投手が二分化する形となりました。

 

持ち球が増えるぶん、投球全体のストレートを投げる割合が低下していました。
当然と言えば当然の現象ではありますが、50%を超える投手は少なくなっています。

 

① 先発投手の持ち球の定番は「スライダーとカーブ」

 

対象となるすべての先発投手がストレートを投げています。
日本人投手の場合、まったくストレートを投げない投手はいません。

ストレートに次いで、多くの投手がスライダーを投げています。
2015年以降は先発投手の80%以上がスライダーを投げていました。

ただ、森下暢仁投手や石川歩投手のように投げない投手もいます。
その変わりに、カットボールを多投しているのも特徴的と言えます。

スライダーに次いで多かったのがカーブでした。
変化はみられていますが、いまだ多くの投手が持ち球にしています。

結果、先発投手の定番の変化球はスライダーとカーブです。
こちらに関してはほとんどの方のイメージ通りだったかと思います。

 

② 先発投手の持ち球として少ない「シンカー」

 

かつては潮崎哲也投手や高津臣吾投手の代名詞だった”シンカー”。
規定投球回数達成者に限れば少ないですが、未達の先発投手には数名います。

そこで、2020年に90イニング以上達成の先発投手からピックアップしました。
上記の条件でも、シンカーを投げる投手は12%程度とかなり少ない割合でした。

現在、本当の”シンカー投手”と呼べるのは石川歩投手と大野雄大投手の2人。
先発投手の持ち球としてはシンカーは稀である言ってもおかしくはないでしょう。

 

[ スポンサーリンク ]

 

2015年以降の「持ち球」の増減変化

 

2015年以降の先発投手たちの「持ち球」の増減変化を紹介します。

  • ツーシーム ⇨ 増加傾向
  • カットボール ⇨ 増加傾向
  • カーブ ⇨ 減少傾向

① 先発投手のトレンドは「ストレート系の変化球」

 

カットボールに関してはイメージ通り増加傾向にありました。
近年、カットボールが取り上げられることが増え“トレンド”と言えます。

ツーシームに関しては一時的に減少する傾向にありました。
しかし、2018年以降は右肩上がりの増加傾向に転じています

このように、”ストレート系の変化球”と呼ばれる2球種が増加しています。
特にカットボールに関しては異常なほどの増加と言って良いでしょう。

2020年の代表的なカットボール投手

森下暢仁投手、石川歩投手、千賀滉大投手、高橋光成投手

 

② 減少するカーブとチェンジアップ投手の離脱

 

カーブを投げる先発投手が2019年から減少傾向にあります。
印象とは異なりましたが、別の球種に置き換えたことも考えられます。

理由のひとつとしてカーブを投げる投手の離脱が目立ちました。
大瀬良大地投手やクリス・ジョンソン投手の離脱も影響したのでしょう。

チェンジアップは近年では増加傾向がみられていました。
しかし、2020年はチェンジアップ投手の離脱により減少に転じています。

このように減少の場合は離脱した投手により影響を受けてしまいます。
あくまでも長期的にみながら判断していく方が傾向がわかりやすいですね。

2020年に離脱した規定投球常連組の投手

岸孝之投手、クリス・ジョンソン投手、山口俊投手、大瀬良大地投手、今永昇太投手

 

[ スポンサーリンク ]

 

近年増えつつある球種分類の問題点

 

近年、球種に関していくつか問題が生じています。
ここでは以下の2つについて少し触れていきたいと思います。

① 球種分類は「分類する人」によって左右される

 

2019年には松坂大輔投手が「スプリットチェンジ」を採用しています。
スプリットチェンジ自体はレッドソックス時代の2010年から投げていたようです。

ただ、日本復帰後に関してはさほどチェンジアップは投じてきていません。
2020年は同僚のニール投手にアドバイスを貰い、オープン戦で投じる姿も見られました。

面白いのが、”とある球種分類”では、この球は「スプリット」に分類されています。
つまり、中間球では分類する人によってどの球種に振り分けられるか分かれます

このように、中間球に関してはどちらの球種なのか判断しにくいのが現状です。
正確に振り分けようと思うと、実際のボールの握り方まで確認していく必要があります。

近年は様々な握り方で特殊な変化をする変化球を投げる投手がたくさんいます。
どこでどう判断するのかが難しくなってきており、何か基準を設けることも必要ですね。

 

② 野球中継の「球種表示」が少なくなった

 

以前は多くの中継でカウント表示の近くに球種が表示されていました。
最近は中間球の増加により判断しにくいため「球種を表示」する中継が減少しました

また、解説者や実況も同様に以前ほど球種に言及することが少なくなりました。
「変化球」と言ったり、おおまかに「落ちる球」などと表現することが増えています。

確かに事前に持ち球の情報がない場合は球種がわかりにくいことがあります。
「特殊な変化をする球」を投げる新外国人ではそういったことは実際にあります。

テレビ中継を見ていても「今何を投げましたかね?」というやり取りになります。
最近はスロー映像が鮮明なので、それで初めてわかるということも珍しくありません。

球種表示は「テレビ朝日」の中継のみ

2021年に確認しましたが、球種表示が確認出来のはテレビ朝日の中継のみでした。
ほとんどの局が作業が大変なため表示しなくなりましたが、今となっては貴重です。

 

[ スポンサーリンク ]

 

今回のまとめ

 

今回は先発投手の持ち球の話を中心に進めてきました。
ストレートやスライダーなど基本的な球種はほとんどの投手が投げています。

反面、「横に動く球」や「落ちる球」は時代により変化していました。
MLBの影響や障害報告や注目選手の影響など、その時のトレンドが存在します。

現在はカットボールやツーシームを投げる投手が増加しています。
ただし、この傾向も2年後くらいに別のトレンドへと変わるかも知れません。

打者のレベルもあがり、慣れなど多くが影響してくるのでそれも当然です。
そうやって駆け引きを繰り返しながら、双方がレベルアップしていくのでしょう。

先発投手の球種の傾向はその時代その時代で変化していきます。
そう考えると、器用に使い分けができる先発投手は活躍できる投手かも知れません。

 

他にも記事を読みたい

 

文章・画像など無断転載はご遠慮ください

テキストのコピーはできません。