【プロ野球退団後に独立リーグへ】戦力外通告からNPB復帰に挑戦する元プロ野球選手たち

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JUNJUN
16年目の医療系国家資格取得者で野球を中心に活動。
現在は
『法律』も勉強中。
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戦力外通告によるプロ野球(NPB)退団後に独立リーグに所属する選手がいます。
今回はそれら元プロ野球選手たちの最近の傾向とNPB復帰の現状をお伝えします。

 

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年々増加する独立リーグでの現役続行

 

現在、日本に存在する独立リーグは以下の4つです。

 

2015年から振り返ってみると独立リーグへ進む選手が年々増加傾向です。
右肩上がりのグラフを示し、NPB退団後の選択肢となりつつあることがわかります。

 

 

① 選手の所属リーグの70%が「BCリーグ」

 

所属リーグを見ていくと、多くの選手がBCリーグに所属しています。
2015-2019年でみると約70%を占め、積極的に採用していることがわかります。

 

その中でも栃木ゴールデンブレーブスが全体の40%を占めています。
茨木アストロプラネッツとオセアン滋賀ブラックスに関しては0%に。

積極的に獲得するチームとそうではないチームとが顕著とも言えます。
チームの財政などによる影響なのかも知れませんがとても興味深い所です。

 

② 2020年より琉球ブルーオーシャンズが始動

 

2019年度で顕著なのが琉球ブルーオーシャンズへの所属。
独立リーグに所属することとなった選手全体の72.7%を占めています

表の8人に加えて、海外経由で吉村裕基選手と社会人野球経由で比屋根渉選手も参加。
元NPBの選手が10人も所属する独立リーグとしては豪華なメンバーとなっています。

将来的にNPBが球団参加枠を拡大した場合に加盟することを前提に活動を始めた球団。
そういった意味でも元NPBの選手が多く在籍することは不思議なことでもありません。

ちなみにリーグ戦は未参加ですが、3月6日にBCリーグの賛助会員となっています。
2020年6月現在は沖縄県内の社会人野球チームなどと試合を行っています。

現在の12球団に4球団を加えて16球団へ拡張する構想。
ソフトバンク王貞治会長が提案し、「若い人にチャンスを広げよう」という考え。
また、沖縄県や四国など地域に球団を配置することで地域活性も期待している。
ただ、コロナウイルスによる影響で2020年内の大きな前進は無いと思われる。

 

③ 多くの選手が2年以内に現役引退

 

独立リーグに所属しても多くの選手が2年以内に引退しています。
最も独立リーグの在籍年数が長いのが金子将太選手の3年間。

次いで、2年間が金伏ウーゴ投手と塚田貴之投手でその他の選手は1年間。
NPB復帰が目的の選手が多く、1年在籍して結果が出なければ退団の形になります。

現在、12球団トライアウトは2019年からは受験できる回数が2度までとなりました。
そのため、NPB戦力外時に1度、独立リーグで1度で上限に達してしまう面もあります。

制度の上限ができたことで今後も多くの選手が1年間で退団することが予想出来ます。
NPB復帰という高い壁はそうそう簡単に超えられるものではないようですね。

 

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2016年以降の入団選手で個人タイトル獲得は「3人」

 

2016年以降に入団した元NPB選手で個人タイトルを獲得したのは3人
2020年のBCリーグで乾真大投手と山本雅士投手が最多奪三振を獲得。
2020年の四国アイランドリーグplusで歳内宏明投手が最優秀防御率を獲得しました。

とはいえ、NPB復帰の歳内宏明投手を除けば2020年に目立った成績を残していません
本来であれば群を抜いた成績でアピールしたいところですが現状は厳しいようです。

① 2019年の独立リーグ在籍選手の成績

 

[ 2019年独立リーグ在籍投手の成績 ]

試合 勝敗 防御率 投球回
宮川将 (29) 21 10勝3敗 2.18 124回
若松駿太 (25) 21 13勝5敗 2.53 128回
福地元春 (30) 21 13勝2敗 2.72 129回
齋藤誠哉 (24) 18 10勝6敗 3.14 114回2/3
山本雅士 (25) 26 2勝4敗1S 5.54 26回
辻空 (26) 26 3勝1敗2S 3.96 38回2/3
乾真大 (31) 22 3勝2敗4S 3.13 60回1/3
乾真大 (39) 15 7勝5敗 2.39 109回
坂田将人 (27)

[ 2019年独立リーグ在籍野手の成績 ]

試合 打率 本塁打 打点
松本龍憲 (21) 64 .289 (68/235) 1 27
西岡剛 (35) 59 .335 (62/185) 7 41
飯原誉士 (37) 38 .360 (36/100) 6 24
片山博視 (33) 24 .280 (23/82) 3 13

 

② 2020年の独立リーグ在籍選手の成績

 

[ 2020年独立リーグ在籍投手の成績 ]

試合 勝敗 防御率 投球回
若松駿太 (25) 10 3勝1敗 1.91 78回
齋藤誠哉 (24) 3 0勝0敗 2.70 10回
山本雅士 (25) 15 9勝1敗 2.40 82回2/3
辻空 (26) 14 1勝0敗 4.96 16回1/3
乾真大 (31) 14 4勝2敗 3.18 73回2/3
成瀬善久 (35)  12 2勝0敗 1.15 39回
福地元春 (30) 13 3勝1敗 2.80 70回2/3
高木勇人 (31) 7 2勝1敗 5.11 24回2/3
正田樹 (39) 16 5勝5敗 2.42 108回
坂田将人 (27)
宮川将 (29)

[ 2020年独立リーグ在籍野手の成績 ]

試合 打率 本塁打 打点
西岡剛 (35) 13 .303 (10/33) 1 5
川崎宗則 (39) 11 .208 (5/24) 1 4
片山博視 (33) 52 .282 (46/163) 8 25

 

独立リーグからNPB復帰における現状

 

多くの選手が独立リーグ所属からNPB復帰を望んでいます。
しかし、その壁は高くほとんどの選手が復帰できていないのが現状です。

① 2016年以降に入団した選手でNPB復帰できたのは2人

 

2016年以降に入団してNPBに復帰できた選手はわずかに2人
元阪神タイガースの岩本輝投手と歳内宏明投手と投手のみとなっています。

延べ35選手(2016-2020年)が独立リーグに所属してわずか2人の厳しい現実です。
もちろん全ての選手がNPB復帰を目指している訳ではないのも事実です。

とはいえ、ほとんどの選手が諦めきれず現役続行したのが本音だと思います。
特に実績のない選手が再びNPBに戻るのはかなり至難の業とも言えます。

 

[ 岩本輝投手 / NPB復帰後の成績 ]

  • 2018年 17試合 1勝2敗1H   4.37
  • 2019年   9試合 0勝2敗1H 14.37

[ 歳内宏明投手 / NPB復帰後の成績 ]

  • 2020年 7試合 1勝2敗 4.28

 

② 過去に独立リーグからNPBへ復帰した選手たち

 

独立リーグ設立時までさかのぼるとNPBに復帰した選手は以下の通りです。
多くの元NPB選手が在籍しましたが、過去をさかのぼっても計9名しかいません。

ただし、藤川球児投手に関してはMLBから復帰する際の調整に近いです。
また、同時に地元である高知県に貢献する意味合いも強かったかと思います。

現時点で2021年もNPBに所属するのは歳内宏明投手のみとなりました。
トライアウトの制限もでき、今後はより復帰が厳しくなることも予想されます。

 

[ 独立リーグからNPBに復帰した選手 ]

退団前 復帰 復帰 – 退団 在籍年数
山田秋親 ダイエー・ソフトバンク ロッテ 2010-2012 3年
正田樹 日本ハム・阪神 ヤクルト 2012-2013 2年
金森敬之 日本ハム ロッテ 2014-2017 4年
小林宏之 ロッテ・阪神 西武 2014 1年
藤川球児 阪神・MLB 阪神 2016-2020 5年
三家和真 カープ ロッテ 2017-2020 4年
岩本輝 阪神 オリックス 2018-2019 2年
古村徹 DeNA DeNA 2019-2020 2年
歳内宏明 阪神 ヤクルト 2020- 現役

 

③ NPB復帰も目立った成績を残すのは難しい

 

実際にNPB復帰した選手たちの復帰後の成績を見ていきます。
藤川球児投手は別格として、他の選手は目立った活躍はできていません

多くの投手が20試合前後の少ない登板数で再び戦力外となっています。
目標であったNPB復帰ができたとしても1軍で活躍するのは難しいようです。

すでにピークを過ぎている選手も多く、思い描いた復活劇は描けません。
改めて、NPBが戦力外と判断したことは大きく間違っていないように感じます。

ただ、山田秋親投手、正田樹投手、金森敬之投手のように現役を続ける選手もいます。
正田樹投手に関しては2020年も現役を継続し、プロ野球人生20年目を迎えています

 

[ NPB復帰後の成績 ]

試合 復帰後成績 在籍年数
山田秋親 28 1勝0敗2H 3年 ミキハウスREDS (2013-2016)
びわこ成蹊スポーツ大学硬式野球部コーチ (2017-)
正田樹 15 1勝1敗4H 2年 Lamigoモンキーズ (2014)
愛媛マンダリンパイレーツ (2014-)
金森敬之 27 1勝0敗1H 4年 パナソニック硬式野球部 (2018)
パナソニック硬式野球部コーチ (2019-)
小林宏之 15 0勝0敗3H 1年 武蔵ヒートベアーズコーチ (2015)
武蔵ヒートベアーズ監督 (2016-2017)
マリーンズ・ベースボール・アカデミー (2018-)
藤川球児 204 17勝10敗21S60H 5年 引退
三家和真 26 .231 1本塁打 5打点 4年 未定
岩本輝 26 1勝4敗6H 2年 阪神タイガースアカデミーコーチ (2019-)
古村徹 2年 未定
歳内宏明 7 1勝2敗 2020-

 

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NPB退団後の独立リーグへの所属一覧

 

① 2015-2017オフ 自由契約選手

 

選手名 移籍チーム リーグ
2015年オフ 加藤康介 (37)
(阪神)

福島レッドホープス (コーチ兼) (2016-2017)
NPO法人 B・Basis (2019-)
横浜医療専門学校進学 (2019-)
※ 柔道整復師取得のため
BCリーグ
江村将也 (28)
(ヤクルト)
福島レッドホープス (2016)
香川オリーブガイナーズ 投手コーチ (2017)
ヤクルトスワローズ 打撃投手兼広報 (2018-) ()
BCリーグ
北方悠誠 (21)
(ソフトバンク育成)
群馬ダイヤモンドペガサス (2016)
愛媛マンダリンパイレーツ (2016-2017)
信濃グランセローズ (2018)
栃木ゴールデンブレーブス (2019)
ロサンゼルス・ドジャース (2019-)
BCリーグ
柴田健斗 (26)
(オリックス)
愛媛マンダリンパイレーツ (2016) 四国アイランドリーグplus
2016年オフ 金伏ウーゴ (27)
(巨人)
栃木ゴールデンブレーブス (2017-2018)
読売ジャイアンツ国際部通訳(2019-)
BCリーグ
長田秀一郎 (36)
(DeNA)
新潟アルビレックス (2017)
フジテレビONE解説者 (2018)
西武ライオンズアカデミーコーチ (2019)
BCリーグ
長江翔太 (25)
(巨人)
富山GRNサンダーバーズ (2017)
台湾人寿 (2018-2019) ()
富山GRNサンダーバーズコーチ (2020) ()
千葉ロッテマリーンズ通訳 (2020/10-) ()
BCリーグ
岩本輝 (23)
(阪神)
福井ミラクルエレファンツ (2017-2018)
オリックス・バファローズ (2018-2019)
阪神タイガースアカデミーコーチ (2019-)
BCリーグ
坂克彦 (31)
(阪神)
06BULLS (コーチ兼) (2017-2018)
茨木アストロプラネッツ監督 (2019-)
関西独立リーグ
一二三慎太郎 (24)
(阪神育成)
石川ミリオンスターズ (練習生) (2017) BCリーグ
中﨑雄太 (25)
(西武)
栃木ゴールデンブレーブス (コーチ兼) (2017)
エイジェック (コーチ兼) (2018)
エイジェック コーチ専任 (2019-)
BCリーグ
金子将太 (20)
(ソフトバンク育成)
栃木ゴールデンブレーブス (2017)
富山GRNサンダーバーズ (2018-2019)
BCリーグ
2017年オフ 乾真大 (28)
(巨人)
富山GRNサンダーバーズ (2018-2019)
神奈川フューチャードリームス (コーチ兼)(2020)
BCリーグ
村田修一 (36)
(巨人)
栃木ゴールデンブレーブス (2018)
読売ジャイアンツ打撃コーチ (2019)
読売ジャイアンツ野手総合コーチ (2020)
BCリーグ
坂田将人 (24)
(ソフトバンク育成)
栃木ゴールデンブレーブス (練習生) (2018-2020) BCリーグ
片山博視 (30)
(楽天育成)
埼玉武蔵ヒートベアーズ (2018-)
※ コーチ兼 (2019-)
BCリーグ
塚田貴之 (24)
(オリックス)
福井ミラクルエレファンツ (2018-2019) BCリーグ
赤松幸輔 (25)
(オリックス)
福島レッドホープス (コーチ兼) (2018)
名古屋商科大学野球部コーチ (2019-) ()
BCリーグ
中道勝士 (23)
(オリックス育成)
境シュライクス (2018)
焼肉しょう(2019-) ()
関西独立リーグ
飯原誉士 (34)
(ヤクルト)
栃木ゴールデンブレーブス (コーチ兼) (2018-2020/9)
栃木ゴールデンブレーブス ヘッドコーチ (2020/9)
BCリーグ

 

2018-2019オフ 自由契約選手

 

選手名 移籍チーム リーグ
2018年オフ 齋藤誠哉 (22)
(ソフトバンク育成)
栃木ゴールデンブレーブス (2019-) BCリーグ
松本龍憲 (19)
(ソフトバンク育成)
福井ミラクルエレファンツ (2019) BCリーグ
宮川将 (27)
(楽天育成)
埼玉武蔵ヒートベアーズ (コーチ兼) (2019-) BCリーグ
辻空 (24)
(カープ)
埼玉武蔵ヒートベアーズ (2019-) BCリーグ
大松尚逸 (36)
(ヤクルト)
福井ミラクルエレファンツ (2019)
ヤクルト2軍打撃コーチ (2020)
BCリーグ
福地元春 (28)
(DeNA)
信濃グランセローズ (コーチ兼) (2019-2020)
琉球ブルーオーシャンズ (2021-)
BCリーグ
若松駿太 (23)
(中日)
栃木ゴールデンブレーブス (2019-2020) BCリーグ
山本雅士 (23)
(中日育成)
富山GRNサンダーバーズ (2019-) BCリーグ
西岡剛 (34)
(阪神)
栃木ゴールデンブレーブス (2019-) BCリーグ
2019年オフ 松本直晃 (28)
(西武)
琉球ブルーオーシャンズ (2020-)
李杜軒 (31)
(ロッテ)
琉球ブルーオーシャンズ (2020-)
岸里亮佑 (24)
(日本ハム)
琉球ブルーオーシャンズ (2020-)
成瀬善久 (33)
(オリックス)
栃木ゴールデンブレーブス (コーチ兼) (2020-) BCリーグ
松尾大河 (21)
(DeNA)
琉球ブルーオーシャンズ (2020-)
歳内宏明 (26)
(阪神)
香川オリーブガイナーズ (2020) 四国アイランドリーグplus
杉山翔大 (28)
(中日)
琉球ブルーオーシャンズ (2020-)
亀澤恭平 (30)
(中日)
琉球ブルーオーシャンズ (2020-)
村中恭平 (31)
(ヤクルト)
琉球ブルーオーシャンズ (2020)
沼田拓巳 (25)
(ヤクルト)
琉球ブルーオーシャンズ (2020)
山川晃司 (22)
(ヤクルト)
富山GRNサンダーバーズ (2020-) BCリーグ

 

③ 海外リーグ・社会人野球経由で所属

 

選手名 移籍チーム リーグ
2019年オフ 吉村裕基 (36)
(ソフトバンク)
デ・フラスコニンフ・ツインズ (2019) ()
琉球ブルーオーシャンズ (2020)
比屋根渉 (33)
(ヤクルト)
大和田クラブ (2019)
琉球ブルーオーシャンズ (2020-)

 

④ 2020 シーズン途中契約

 

選手名 移籍チーム リーグ
2019 高木勇人 (31)
(巨人・西武・メキシコ)
神奈川フューチャードリームス (2019-) BCリーグ
川崎宗則 (39)
(ダイエー・ソフトバンク・MLB・台湾)
栃木ゴールデンブレーブス (2019-) BCリーグ

 

2020年8月3日に高木勇人投手が神奈川フューチャードリームスの入団を発表

高木勇人、BC神奈川入団「神奈川県が凄い好き」日本一貢献誓う/ スポニチアネックス

2020年8月28日に川崎宗則選手が栃木ゴールデンブレーブスの入団を発表

ムネリン BC栃木と選手契約 背番号はソフトバンク時代と同じ「52」/ スポニチアネックス

 

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「独立リーグという選択肢」のまとめ

 

今回はプロ野球退団後に独立リーグに所属する選手について話を進めてきました。
近年では独立リーグに所属する選手は右肩上がりに増えているのが現状です。

多くの選手がNPB復帰を目標に所属することを選択しています。
ただ、現状ではNPB復帰はかなり難しく、復帰しても思った活躍は出来ていません。

2019年よりトライアウト受験資格も2度までと制限されることになりました。
それにより、以前にも増してNPBに復帰するチャンスは減っているように感じます。

もちろんそれら覚悟の上でのチャレンジであることも事実です。
選手としてやり切ったと感じるまで続けるのも選手としての在り方でもあります。

独立リーグは「NPBを目指す場であり、NPBを諦める場」でもあります。
いずれにせよ選手たちがやり切ったと思えるまで野球を続けてくれたらと思います。

 

 

 

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