【 2021年版 プロ野球のスイッチヒッター 】現役選手はわずか10人と減少する”両打ち”の選手

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JUNJUN
医療系国家資格取得16年目

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◎ 現在は「法律」を勉強中
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以前はよく見かけたプロ野球界のスイッチヒッター。
今回は現在のスイッチヒッターとそれに関するデータを紹介していきます。

 

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プロ野球のスイッチヒッターたち

 

今回は外国人と投手は除外し、野手のみピックアップしました。

[ スイッチヒッターの現役選手 ]

選手
巨人 若林晃弘
中日 藤井淳志
阪神 植田海
西武 金子侑司、川野涼多 (育成)
日本ハム 杉谷拳士、宮田輝星
ロッテ 加藤翔平
楽天 田中和基
オリックス 佐野晧大

 

見ての通り、・リーグのスイッチヒッターはパ・リーグに比べて少ない状況です。
2021年のプロ野球はさらにスイッチヒッターが「絶滅危惧」の状態になっています。

また、現状でレギュラーで活躍しているのは金子侑司選手のみ
田中和基選手も2018年のブレイクで期待されていましたが、2019年は失速しました。

① 球団別にみたスイッチヒッターの在籍数

 

球団別で最少はカープ・ヤクルト・DeNA・ソフトバンクは0人
最多は西武・日本ハムの2人で、3人以上在籍する球団は無いようです。

[ 球団別のスイッチヒッター在籍人数 ]

球団
2人在籍 西武・日本ハム
1人在籍 巨人・中日・阪神・ロッテ・楽天・オリックス
0人在籍 カープ・ヤクルト・DeNA・ソフトバンク

 

② 2021年の新人選手のスイッチヒッターは0人

 

2021年に加入する新人選手のスイッチヒッターは0人でした。
また、2020年で三家和真選手が引退し、また1人減少しています。

 

2021年はセ・リーグは3人パ・リーグは7人でスタートします。
年々少しずつ減少していく傾向は今後も変わらないのかも知れません。

もちろん新たに転向する選手が出てくる可能性も十分あります。
しかし、近年では以前ほど積極的に転向することも少なくなりました

 

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スイッチヒッター転向後に元に戻す選手も多い

 

一般的にスイッチヒッターの利点としてあげられるのは以下の通りです。

  • 右対右、左対左の対戦を避けられる
  • 右打ちが左打ちもすることで内野安打となりやすい
  • 体の左右のバランスが取れてケガをしにくい

 

近年では外に逃げるスライダー系の球を決め球に使う投手が増えました。
そのため、逃げる球を避けるために転向するケースもあったように思います。
とはいえ、本当にそれが有効なのかというと近年の成功事例は少ない印象です。

むしろ、スイッチヒッターに転向しても元に戻すケースが目立ちます
DeNAの大和選手、阪神の江越大賀選手、そして先ほどの上本崇司選手など。

プロ入り後にスイッチヒッターに転向して成功することは少なくなっています。
昔は「結果が出るまで猛練習」という風潮でしたが現代では無くなりました。

最後のケガの減少に関してはなんとも言えないかなと思います。
というのも、スイッチヒッターに転向する時点で練習量自体は当然増えます。
また、いくら左右で振っても同じように振るわけでもなく確実なことは言えません。

体の左右差ならコンディショニングをしっかり取り組めばカバー出来ます
そもそも、体の左右差にこだわる必要があるのかも考えなければいけません。

 

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① 大和選手の「対左右投手」の打撃成績

 

大和選手がスイッチヒッターに転向したのは2017年
記録をみると確かに前年の2016年の対右投手の打率が.200と低迷

そして、転向した2017年には打率が.270を超えて大きく改善しました。
成績だけをみると、スイッチヒッター転向に成功したと言えるでしょう。

しかし、2018年にスイッチヒッターを辞め、再び打率は.220台に低迷
翌年の2019年も対右投手の打率は.216と十分な打率は残せませんでした。

 

結果がでたにも関わらずなぜスイッチヒッターを辞めたのかと疑問です。
その点について、本人はメディアを通じて以下のようにコメントしています。

「右でいきます。限界でした。キャンプ中も自分の納得する打球もなく、なんとなくヒットが出ている感じでした。」

打率好調なのに1年で左打ち封印 DeNA大和がスイッチを止めた理由 / 産経新聞

 

このように、結果よりも感覚的にしっくりこなかったことが大きいかったようです。
移籍1年目の開幕から打撃不振で結果を出せず、何かを変えたかったことも考えられます。

2018年開幕6試合 打率 .148 14打数2安打 

 

開幕直後でもあり、打席数の少なさを考えるとそこまで深刻ではないとも言えます。
やはり左打ちに対して何か「ひっかかるもの」があったことが大きかったように思います。

また、大和選手本人のインスタグラムでは以下のようにコメントしています。
一部メディアで「やらされた」というニュアンスで報道されたことに対しての配慮でした。

「スイッチは勧められ自分の意思で始めてしっかりと教えて頂き感謝しています!今回は自分で限界を感じ自分の意思で辞めようと思いました。自分の野球人生でとてもいい経験ができました。」

大和選手のインスタグラム 2018年4月8日

 

② スイッチヒッターを辞める選手は多い

 

大和選手のようにスイッチヒッターを辞める選手も多く見られます。

[ スイッチヒッターを辞めた選手 ]

スイッチヒッターの期間 在籍状況
石川雄洋 2006年8月~2007年 2020年引退
福田秀平 2007年~2010年 ※高校➂~ 現役
熊代聖人 2011年オフ~2013年3月 現役
菊池涼介 2013年11月~不明 現役
大和 2017年~2018年4月 現役
上本崇司 2014年秋季キャンプ2019年シーズン中 現役
江越大賀 2017年秋季キャンプ2018年3月 現役
熊谷敬宥 2018年 現役
狩野行寿 2018年 2019年引退
吉川大幾 2012~2016年7月 2020年引退
姫野優也 2016~2019年 現役

 

大和選手以外の選手は辞めた理由を以下のようにコメントしています。

[ 上本崇司選手 ]

「ある程度、バットが振れるけど、そこから先にいかない。キャンプ中も自分の納得する打球もなく、なんとなくヒットが出ている感じでした。」

広島・上本、シーズン途中でスイッチヒッターを断念した理由 / SUNSPO

[ 江越大賀選手 ]

「無駄ではなかった。1軍クラスの投手(を打つこと)は厳しいと思ったので。」

江越、右打席に専念 スイッチヒッター断念も「無駄ではなかった」 / デイリースポーツ

[ 熊谷敬宥選手 ]

「悩みましたが、自分がどうやったら(プロの世界で)生きていけるかと考えた時に、右に集中した方が自分のためになると思った。」

阪神・熊谷 スイッチヒッターやめ、右打ちに専念「どうやったら生きていけるかと考えた」 / スポニチアネックス

[ 佐野晧大選手 ]

「ファームでは左でも手応えがあったけど、1軍では打てなかった。(投手で入団し)プロになって6年。右打席1本で生きていくと決めました。」

オリックス佐野860万円増「走力を評価」足に自信 / 日刊スポーツ

[ 姫野優也選手 ]

「(両打ちで)4年間やってきて、今年芽が出なかった。今年は右で結構打っていたので、来年は右一本で勝負したいなと薄々、思っていた。来年も両打ちをやってダメでクビになったら後悔する。」

姫野「クビになったら後悔する」…来季は右打席一本での勝負を決断! / スポーツ報知

 

いずれも1軍レベルでは厳しい感覚的にしっくりこないなどの理由で辞めています。
ある程度の年齢になってスイッチヒッターに変更するのは高いレベルでは難しいのかもしれません。

 

③ 1度辞めてスイッチヒッターに戻した選手たち

 

逆に一旦は辞めて、再びスイッチヒッターに戻した選手もいます。

[ スイッチヒッターを辞めた期間 ]

スイッチヒッターを辞めた期間
藤井淳志 2007~2008年
金子侑司 2014~2014年の5月下旬
佐野晧大 2019年秋季キャンプ~2020年9月

 

藤井淳志選手は2007年から右打席に専念するも、結果は振るわず。
結果、2008年オフのドミニカのウィンターリーグから元に戻したようです。

また金子侑司選手は2014年開幕から伊原春樹監督の方針で左打ちに専念
しかし、極度の打撃不振から打撃コーチに申し出て、元に戻しています。

佐野晧大選手も2019年秋季キャンプから右打ち専念
左打席で成績が残せず、1年弱で再びスイッチヒッターに挑戦します。

スイッチヒッターに転向して結果が出ず、元に戻す選手もいれば。
3人のようにスイッチヒッターを辞めて結果が出ず、元に戻す選手もいます。

 

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④ スイッチヒッターに転向した時期

 

これまでに出てきた選手がいつスイッチヒッターに転向したのかを分けていきます。

[ アマチュア時代 ]

スイッチヒッター転向の時期
小学 若林晃弘・金子侑司
中学 杉谷拳士 ②・加藤翔平 ①・三家和真 ②・田中和基
大学 藤井淳志 ③

[ プロ野球入り後 ]

スイッチヒッター転向の時期
高卒入団 植田海 ➁・姫野優也 ①・佐野晧大
大卒入団 菊池涼介 ➁・大和 ⑨・上本崇司 ➁・江越大賀 ➂・熊谷敬宥 ➀
独立リーグ入団 西森将司 ① (1年目25歳)

 

プロ入り後を見ると全員に共通していることとして「俊足」と「右打ち」の2つです。
ただ、姫野優也選手は俊足と言われていますが、公開されている50mのタイムは6.2秒。

これをプロレベルで俊足と呼ぶかは怪しいですが、その他の選手はいずれも5秒台を記録
基本的に俊足選手に左打ちを加えることで活路を見出そうと取り組んだことがわかります。

 

⑤ 「野球界のセオリー」が必ずしも当てはまらない

 

野球界では右投手対右打者、左投手対左打者は打者が不利とされています。
そのため、スイッチヒッターはどちらも回避できることが有利とされています。

確かに、上記のような理由で上手くいくこともあるのも事実だと思います。
しかし、実際にはセオリーの真逆もいたり、どちらも苦にしない選手もいます

左打者だけど左投手が打ちやすい、成績が良い打者は結構存在しています。
そうなると、スイッチヒッター転向の利点もあまり無いようにも思います。

転向するにも、メリットとデメリットを踏まえる必要もあるかと思います。
以前のように単純な対戦形式の姿も少しずつ消えていくのかも知れません。

 

スイッチヒッターに関する予備知識

 

最後にスイッチヒッターに関する予備知識について触れていきます。
隠れスイッチヒッター、バットの使い分け、長距離砲候補がテーマです。

① 「隠れスイッチヒッター」だった嶺井博希選手

 

スイッチヒッター登録するも右打席しか立っていないのが嶺井博希選手。
入団した2014~2016年の3年間はスイッチヒッターとして登録されていました。

しかし、1軍では1度も左打席に立つことはなく、右打者登録に変更されたようです。
ただ、過去にインタビューで以下のように答えており、2軍では左打席に立ったかも知れません。

「プロ入り後はほとんど右だったんですけどね。でもルール上はどちらでもいいそうなので、左打席に立つことがあるかもしれません(笑)」

【とびだせ!! ハマの一番星】vol.13嶺井博希選手 / Walker +

 

② 左右の打席でバットを変えるスイッチヒッター

 

選手の中には左右の打席でバットを変える選手もいます。

  • 藤井淳志選手
  • 加藤翔平選手

どう使い分けるかは選手によって異なるので一概には言えません。
その選手の感覚や打撃スタイルによって選ぶバットは当然変わってきます。
全く逆の意識だったりもしますし、バットもそれに応じた形になってきます。

もちろん、左右どちらかの打席の選手でも使い分けをすることはあります。
また、シーズン中に重さや長さを変更してみたりするのが現実のようです。
そう考えると左右の打席で変えるのもさほど不思議ではないかも知れません。

 

③ 田中和基選手は「長距離砲スイッチヒッター」候補

 

現在のスイッチヒッターで長打力が期待出来るのは田中和基選手のみ。
2018年には生え抜き選手最多の18本塁打を打ち、2年目で新人王にも輝きました。
シーズンオフには日米野球で侍ジャパンにも選出されて、飛躍の1年となりました。

youtube動画
引用元 : 田中和基選手 新人王獲得おめでとう! / 楽天ゴールデンイーグルス 【公式】

 

しかし、2019年は3月に右足首捻挫、4月には左手三角骨骨折が判明。
その影響もあり、右打席は封印することになり、「左打者」として出場することに。
結果、59試合で打率 .188、本塁打1本と本来の力は発揮できずシーズンを終えました。

トリプルスリーとまではいかなくても、.280、24本、30盗塁くらいは出来そう
ひとまずケガ無く1年間レギュラーで出場することを目標に覚醒を期待したい選手です。

 

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ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめます。

  • 2021年開幕時はセ・リーグは3人、パ・リーグは7人
  • レギュラークラスは金子侑司選手のみ
  • カープ・ヤクルト・DeNA・ソフトバンクは0人
  • 辞める選手は1軍レベルで通用しない、感覚が合わないなど
  • 1度スイッチヒッターを辞めて戻る選手もいる
  • プロ入り後に転向した選手は辞めるケースが多い
  • 嶺井博希選手は隠れスイッチヒッターだった
  • 左右の打席でバットを変える選手もいる
  • 田中和基選手は長距離砲スイッチヒッターの可能性

 

今回のまとめ

 

今回はプロ野球界のスイッチヒッターについて話を進めてきました。
近年では主力として活躍する選手もほとんど目にすることが無くなりました。

スイッチヒッター転向後に上手くいかないケースも多いのも事実です。
また、野球に対する考え方自体が変化してきたこともその背景にあります。

成功率やその効果、また練習環境など様々な理由から減少傾向にあります。
ただ、スイッチヒッターのスター選手が登場すると少し変化するかも知れません。

時代は平成から令和に変わり、野球自体も変化していきます。
個人的にはスイッチヒッターのスター選手の登場を密かに期待しています。

 

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