【 カープ先発陣のクオリティースタート率 】クリス・ジョンソン投手の6月以降に見せた奮起

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JUNJUN
16年目の医療系国家資格取得者で野球を中心に活動し、現在は『法律』も勉強中です。
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2019年の先発投手陣のクオリティースタート率。
クリス・ジョンソン投手と大瀬良大地投手を中心に2019年を振り返ります。

 

 

ダブルエースの「投球イニングと自責点」の推移

 

クリス・ジョンソン投手と大瀬良大地投手の2019年の成績から振り返ります。
ここでは「投球イニング」と「自責点」をピックアップして、その推移をみていきます。

① クリス・ジョンソン投手の「投球イニングと自責点」

 

2019年のクリス・ジョンソン投手の投球イニングと自責点をグラフ化しました。
完投数こそ少ないものの、目立つのは自責点のゼロの試合数の多さでしょう。

26試合中11試合で自責点ゼロで投球を終えています(自責点ゼロ率.423)。
春先は不調だったものの、登板6試合目からはほとんどが自責点3点以内

9/25現在、防御率は2.46と有原航平投手と並んで12球団トップ。
2015年以来の最優秀防御率のタイトル獲得をほぼ手中にしています。

図1 ジョンソン投手のイニング数と自責点

 

 

② 大瀬良大地投手の「投球イニングと自責点」

 

2019年の大瀬良大地投手の投球イニングと自責点をグラフ化しました。
完投数はクリス・ジョンソン投手の1試合に比べ、リーグトップの6試合

投球イニングも173.1イニングとリーグ2位とチームに貢献しています。
しかし、シーズン前半に比べ、後半では失点の増加が目立ちました。

時折、良いピッチングをして立て直したかと思うとまた打たれる。
2019年は良い時期が続かず、大量失点が多かったという印象でした。

図2 大瀬良大地投手のイニング数と自責点

 

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2019年カープ先発陣のクオリティースタート率

 

ほぼ規定投球回数達している床田寛樹投手も加えて比較しました。
先ほどのグラフの印象通り、大瀬良大地投手の後半の落ち込みが激しいです。
逆に春先は不調だったクリス・ジョンソン投手は後半に盛り返しています

チームとしてシーズン後半の大事な時期に踏ん張れる投手がいると助かります。
そういう意味では、大瀬良大地投手はエースとしてみると物足りない成績です。

図3 シーズン前半・後半のクオリティースタート率

 

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① 2015年以降のカープのクオリティースタート率

 

2015年以降のカープのクオリティースタート率をグラフ化しました。
パッとみただけでクオリティースタート率が年々下降傾向なのはわかります。
2019年は若干盛り返したものの、それでも良い数字と言えるほどではありません。

図4 2015年以降のクオリティースタート率

 

近年でクオリティースタート率が最も高いのが2015年。
前田健太投手、クリス・ジョンソン投手、黒田博樹投手と豪華メンバーがいました。

[ 2015年先発陣のクオリティースタート率 ]

  • 前田健太      89.66 %
  • クリス・ジョンソン 85.71 %
  • 黒田博樹      76.92 %

 

その後、75%以上は2016~2018年は1人、2019年にはついに0人となりました。
年々、クオリティースタート率を達成出来なくなっている状況がよくわかります。

ただ、例年は前半戦より後半戦の方が低いですが、2019年は後半で盛り返しています。
クリス・ジョンソン投手が後半戦に81.82%とトップクラスの成績で巻き返しました。

 

② とは言え、 カープはセ・リーグトップを記録

 

とは言え、クオリティースタート率はカープがセ・リーグでトップ
おそらく巨人は菅野智之投手の故障による影響が大きいと思われます。

プロ野球においてカープのクオリティースタートは悪くはありません。
むしろ他球団に比べると、まだ踏ん張っている方なのかも知れません。

図5 セ・リーグ球団のクオリティースタート率

 

③ 「投手の分業制」が進むことによる影響も

 

年々、先発の完投やイニング数が少なくなりつつあります。
野球のスタイルが変化し、投手の分業制もはっきりとしてきました。

また、投球スタイルもコースを狙うより、強い球を投げるスタイルに変化
球速が急激に上がったことからもわかる通り、パワーピッチの投手が増えました。
また、打者のレベルも急速に向上しており、対応する投手にも負担がかかります。

様々な影響により、投手の負担は以前より増してきている印象にあります。
今後はあまりクオリティースタート率にはこだわらない時代が来るでしょう。

すでにMLBでは以前ほどクオリティースタートにこだわらなくなっています。
先発は従来よりも短いイニングとなり、より中継ぎの重要性が求められます。

今後は先発と中継ぎの境目が無くなり、投手の平均化の可能性も考えられます。
また、日本ハムのようにオープナーという起用法もみられるようになりました。

 

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ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • ジョンソン投手の6月以降のQS率が高い
  • 大瀬良大地投手の後半戦のQS率が低く物足りない
  • 2015年の先発3本柱のQS率は優秀
  • カープのQS率は年々下降している傾向
  • とは言え、セ・リーグ球団でトップ
  • 今後はQSに対する価値も変化していく

今回のまとめ

 

今回はクオリティースタート率を中心に話を進めてきました。
クリス・ジョンソン投手の6月以降の優秀な成績が目立ちます。
逆に大瀬良大地投手の後半の落ち込みはチーム成績に響きました。

年々下降するクオリティースタート率ですが、過渡期なのかも知れません。
この10年で完投数は激減し、ここ数年はインニング数も低下しています。
今後は野球自体の変化に伴い、先発の価値観も変化していくでしょう。

とは言え、圧倒的な投球を見せる先発投手は見たいものです。
勝敗に関わらず、毎回試合を作り、大事な時期には完投勝利を挙げる。
かつての前田健太投手や黒田博樹投手の姿を思い出す人も多いでしょう。

価値の変わりつつあるクオリティースタート率。
しかし時代に関わらず、1試合を任せられる投手の台頭に期待しています。

 

 

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