【 カープ先発陣のクオリティースタート率 】クリス・ジョンソン投手の6月以降に見せた奮起

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2019年の先発投手陣のクオリティースタート率。
ジョンソン投手と大瀬良大地投手を中心に2019年を振り返ります。
 クオリティ・スタート – Wikipedia

 

ジョンソン投手の投球イニングと自責点

 

2019年のジョンソン投手の投球イニングと自責点をグラフ化した。
完投数こそ少ないものの、目立つのは自責点がゼロの試合数の多さだろう。
26試合中11試合で自責点ゼロで投球を終えている(自責点ゼロ率.423)。
春先は不調だったものの、6試合目からはほとんど3自責点以内の投球。
9/25現在、防御率が2.46と有原航平投手と並んで12球団トップ。
2015年以来の最優秀防御率のタイトル獲得をほぼ手中にしている。

図1 ジョンソン投手のイニング数と自責点

 

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大瀬良大地投手の投球イニングと自責点

 

2019年の大瀬良大地投手の投球イニングと自責点をグラフ化した。
完投数はジョンソン投手の1試合に比べて6試合とリーグトップ。
投球イニングも173.1イニングとリーグ2位とチームに貢献している。
しかし、シーズン前半に比べて、後半で失点が増加したのが目立つ。
時折、良いピッチングをして立て直したかと思うとまた打たれる。
2019年の印象としては、良い時期が続かず、大量失点が多かった。
実際に2018年と比較しても、77.78%から大幅に落ち込んでいる。

図2 大瀬良大地投手のイニング数と自責点

 

2019年のクオリティースタート率

 

ほぼ規定投球回数達している床田寛樹投手も加えて比較した。
先ほどのグラフの印象通り、大瀬良投手の後半の落ち込みが激しい。
逆にジョンソン投手は春先の不調もあり、前半は後半よりもやや低い。
シーズン後半の時期に踏ん張れる投手が増えてきて欲しい現状である。
そういう意味では、エースとして大瀬良投手は物足りない数字となった。

図3 シーズン前半・後半のクオリティースタート率

 

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2015年以降のチームのクオリティースタート率

 

2015年以降のチームのクオリティースタート率をグラフ化した。
パッと見て、年々クオリティースタート率が下降傾向なのはわかる。
2018年に比べて2019年は盛り返したものの、そのでも良い数字ではない。

2015年が高いのは、前田健太投手、ジョンソン投手、黒田博樹投手の結果。
順に89.66、85.71、76.92と、先発3本柱でハイアベレージを記録した。
その後は75%以上の投手は2016~2018年に1人、2019年は0人となった。
年々、クオリティースタート率を達成出来なくなっている状況がよくわかる。

ただ、毎年のように前半より後半の方が低いが、2019年は後半で盛り返した。
ジョンソン投手が後半に81.82%とトップクラスの成績を記録したのが大きい。

図4 2015年以降のクオリティースタート率

 

とは言え、 セ・リーグトップを記録

 

とは言え、クオリティースタート率はカープがセ・リーグトップ。
おそらく巨人はエースの菅野智之投手の不振の影響が大きいと思われる。
現在のプロ野球においてはカープのクオリティースタートは悪くはない。

図5 セ・リーグ球団のクオリティースタート率

年々、先発の完投数が減り、イニング数が短くなりつつある印象がある。
野球のスタイルが変化し、分業制がはっきりしてきたこともある。
また、投球スタイルもコースを狙うより、強い球を投げるスタイルに変化。
球速が急激に上がってきたのがわかる通り、パワーピッチの投手が増えた。
また、打者のレベルも急速に向上しており、対応する投手にも負担がかかる。
様々な影響により、投手全体の負担は以前より増してきている印象にある。
今後はあまりクオリティースタート率にはこだわらない時代が来るだろう。
すでにMLBでは以前ほどクオリティースタートにこだわらなくなっている。
先発は従来よりも短いイニングとなり、より中継ぎの重要性が求められる。
むしろ、先発と中継ぎの境目が無くなり、投手の平均化も考えられる。
また、日本ハムが採用したようにオープナーという起用法もある。
また改めて、シーズン終了後にこの話題に触れていきたいと思う。

 

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ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • ジョンソン投手の6月以降のQS率が高い
  • 大瀬良大地投手の後半戦のQS率が低く物足りない
  • 2015年の先発3本柱のQS率は優秀
  • カープのQS率は年々下降している傾向
  • とは言え、セ・リーグ球団でトップ
  • 今後はQSに対する価値も変化していく

まとめ

 

今回はクオリティースタート率を中心に話を進めてきた。
ジョンソン投手の6月以降の優秀な成績が目立つ。
逆に大瀬良大地投手の後半の落ち込みはチーム成績に響いた。

年々下降するクオリティースタート率だが、過渡期に来ているかも知れない。
この10年で完投数は激減し、ここ数年は更にインニング数も低下している。
野球自体の変化に伴い、先発の価値も今後は変化していくだろう。

とは言え、圧倒的な投球を見せる先発投手は見たいものだ。
勝敗に関わらず、毎回試合を作り、大事な時期には完投勝利を挙げる。
かつての前田健太投手や黒田博樹投手の姿を思い出す人も多いだろう。
この投手に任せておけば大丈夫という投手を求める気持ちは強い。

価値の変わりつつあるクオリティースタート率。
しかし時代に関わらず、1試合を投げ切れる投手の台頭に期待したい。

 

 

打者が嫌がる投球論

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