今日からアレハンドロ・メヒア選手が1軍に出場登録となっています。
起爆剤となれるかどうか、過去の成績も振り返りながら検討していきます。
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2018年の圧巻の成績を振り返る
2019年の成績の前に2018年を振り返ろう。
2軍とはいえ、ダントツの4冠王に輝いた。
すでに2軍ではすることのないくらいの成績を残している。
2019年の2軍打撃成績
まずは2019年の2軍成績を振り返ろう。
- 63試合 201打数59安打 19本塁打 (1) 45打点 (1) .294 (4)
この数字だけを見れば文句の付けようもない成績を残している。
6/25時点だが、2019年も本塁打と打点の2冠王に位置している。
次に2軍での出塁率と長打力を見ていこう。
2018年に比べて、打率が低いため、出塁率は若干下がってはいる。
しかし、2軍とはいえ長打力は年々向上しつつあることがわかる。
図1 2軍での出塁率と長打力
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2019年の2軍打撃成績
2019年シーズンは主にファーストとサードの守備位置についている。
中神拓斗選手と林晃汰選手が加入したこともあり、ファーストでの出場が多い。
- ファースト 26試合 164刺殺 15補殺 0失策 12併殺 1.000
- サード 27試合 13刺殺 32補殺 3失策 3併殺 .938
年度で守備機会が違うため単純に比較は出来ない前提で話を進める。
ファーストは元々守備率が高めではあるが、少しずつ向上している。
サードに関しては2018年よりもやや低下しており、課題は見られる。
とはいえ、2016年から長期的に見れば、ずいぶん向上してきている様子。
図2 2軍での守備成績
1軍での打撃成績は?
改めて、過去2年の1軍での打撃成績を振り返ろう。
打数は少ないが、打率、出塁率、長打率は共に向上している。
しかし、四球が少なく、三振や空振りのも特徴といえるだろう。
単打を期待している訳ではないので、ある程度は仕方ないだろう。
図3 1軍での打率、出塁率、長打力
図4 1軍での四球、三振、長打力
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1軍ではどんな打球を打っているのか?
次に、どんな打球を打っているのか傾向を見ていこう。
2017年は反対方向への打球は1球も無かった。
つまり、極端に「引っ張り方向」の打撃をしていたことがわかる。
2018年には反対方向への打球が増え、引っ張り方向の打球が減った。
少しずつセンター中心の打撃に変化しつつあるのがわかる。
図5 1軍での打球方向
続いて、どんな打球の種類を見ていこう。
2017年は極端にゴロになる打球が多かった。
反面、2018になるとフライの打球が増加し、ゴロの打球は減少した。
二塁打も含めた長打を期待される選手のため、良い傾向と言えるだろう。
図6 1軍での打球の種類
1軍のサードは人材不足
実際に1軍で試合に出るとして、どのポジションを守るのだろう。
現在はファーストにバティスタ選手と松山竜平選手がいる。
反面、サードは安部選手がコンディション不良、小窪選手が2軍降格に。
ここ数試合は上本選手がサードのスタメンとして出場している。
そうなると、サードにメヒア選手が入るのが無難な選択だろう。
もちろん安部選手や上本選手に比べれば、守備面では劣るかもしれない。
しかし、起爆剤という意味では打撃面を優先するべきだろうと思う。
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チャンスが少なくても腐らない性格
過去の外国人選手を見ても、2軍で群を抜く打撃成績を残している。
それでも1軍での機会を与えられることなく、ここ2年間過ごしている。
しかし、そんな環境に腐ることなく、黙々と練習し、結果を出している。
過去にいたドミニカ出身のライネル・ロサリオ選手は不満を度々態度に表していた。
最終的には4年契約を、2年契約終了時点で解雇されるに至った。
メヒア選手はそういった不満な素振りを全く見せることなく活躍している。
そういった真面目な性格もメヒア選手の長所とも言えるのではないだろうか。
ここまでわかったこと
- 2019年も2軍では2冠王
- 2軍でも長打力は年々向上している
- 1軍通算では四球が少なく、空振りが目立つ
- 打球傾向のバランスが取れてきて、フライ打球が増加
- チャンスが無くても黙々と努力できる選手
- 人材不足の1軍のサードでアピールしたい
今回のまとめ
今回は1軍に昇格したメヒア選手の打撃と守備を中心に述べてきた。
本人にとっては待ちに待って、ついに訪れたチャンスだろう。
1軍の外国人枠は4人に限られている。
正直、固定されつつある外国人枠を崩すことは厳しいだろう。
しかし、ここで結果を出せれば首脳陣の評価も変わるだろう。
バティスタ選手にないものをしっかりとアピールして欲しい。
交流戦に入り沈滞ムードが漂う1軍の起爆剤となることを期待しよう。
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