【プロ野球界の”著作権・肖像権・パブリシティ権”】選手写真やプロ野球中継(テレビ番組)などカープに気になり電話してみました

簡単な自己紹介

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国家資格保有の医療系トレーナーがお送りします。
2014年からカープ戦を全試合観戦継続中!
本職と同時に「法律」の勉強もしています。

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ブログやSNSを運営していく上で注意が必要な著作権などの問題があります。
今回は野球のメディア運営で知っておくべき点についてわかったことを紹介します。

 

実際に読んでおススメの本

 

※ 当記事は新たに得た情報を「随時更新」しています。

 

「著作権・肖像権・パブリシティ権」とは

 

本題に入る前に、簡単に「著作権・肖像権・パブリシティ権」について解説します。
パブリシティ権は「CMに著名人を起用すると売れる仕組み」と考えるとわかりやすいですね。

本文前の「豆知識」

  • 「著作権」とは ⇨ 写真や動画の撮影者
  • 「肖像権」とは ⇨ 写真や動画にうつっている人
  • 「パブリシティ権」とは ⇨ 肖像権にある経済的な価値

※ 当記事は報道関係者を除いた一般」を対象とした話になります。

 

パリーグの4球団は無断使用禁止

 

ホームページに著作権・肖像権に関する記載があったのは以下の4球団です。

 

西武は営利・非営利に関係なくネット上での選手の写真やロゴの使用は禁止
球団によっては「関連法規に則りしかるべき対応」の文面もありました。
要するに「こちらはいつでも裁判を起こす姿勢はある」という意思表示ですね。

 

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「カープ」と「阪神」は無断使用禁止

 

セ・リーグで記載があったのは「カープ」と「阪神」。
2球団はホームページで選手の写真やロゴなどの「無断使用は禁止」しています。
ただし、カープに関しては「自分で撮影した写真のみ」は使用が許可されています。

◎ 広島東洋カープ

球団の商標・肖像の利用について

1.無断使用が禁止されるマーク等

(1)カープのロゴマーク、球団旗、キャラクター、グッズデザイン

(2)選手写真・選手名

2.禁止される行為例

(1)マーク等(類似のものを含む。以下同じ。)が記載された物品を製造・販売すること。選手の似顔絵、背番号を用いる場合も該当します。

(2)マーク等を客の誘引に用いること。イベントやホームページでの使用。

3.許可を要しない行為

(1)個人ブログでの選手写真(お客様が撮影したものに限る)

(2)選手名の使用であって、商品などの販売に結びつかないもの。

(3)個人的な楽しみの範囲での利用。

4.マーク等の使用許可申請

マーク等の使用にあたっては、必ず事前に申請し、球団から許可を得ていただくことが必要です。
球団に無断で使用された場合は、使用差止請求や損害賠償請求を行うこともあります。

~ 広島東洋カープホームぺージ https://www.carp.co.jp/shouhyou/index.html

 

◎ 阪神タイガース

自分のホームページに選手の写真や球団ロゴマークなどを使用してもいいですか?

選手の写真や球団ロゴマーク、当サイト内の記事や情報などは阪神タイガースおよび関係各社の著作物となっております。特別に球団から許可された場合を除き、ホームページ等でのご使用は禁止しています。

~ 阪神タイガースホームぺージ https://hanshintigers.jp/home/qa/detail_other.html

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ネット上にある選手の写真を使用しているブログやSNSをみかけます。
本人が撮影したもの以外は「著作権の侵害」となるのでご注意ください。

カープ球団に「著作権」について”電話で確認”

 

さらに詳しく知るためにカープ球団事務所に電話で問い合わせてみました。
問い合わせ先は記載のあった(株)広島東洋カープ ライセンス部 (082-554-1000)です。

球団職員の方にお聞きすると以下の条件であればネットに掲載する場合は許可とのことです。

  • 「本人が撮影」した選手の写真や動画なら掲載可能
  • 選手がメディアに出演した際の著作権は各掲載メディアにある
  • 公式販売グッズやスタジアム施設などの写真や動画は掲載可能
  • 球団で販売している書籍の表紙は掲載可能

ホームぺージの記載の通り、カープは他の多くの球団よりも柔軟な対応でした。
ただ、ネット検索で拾った他人のものやメディアの切り貼りは同じく禁止
そこに関しては法律に違反することなので球団に関係なく一貫しています。

 

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球団サイトに何も記載のない場合でも同じ

 

球団サイトに記載がない場合も、著作権・肖像権は球団にあります。
なので、記載が無いからといって無断使用が問題ないという訳ではありません

何も記載が無くても法律上は著作権・肖像権の所有者が存在します。
使用に問題があれば何かしらペナルティを受ける可能性があるのは変わりません。

過去には以下のように「肖像権は各球団が保持する」と裁判もあったようです。

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裁判を起こすほど球団にとっては大事な権利ということですね。
その点にしっかり配慮しながら、許可の範囲内で利用したいですね。

 

プロ野球の著作権・肖像権のQ&A

 

ここまでをQ&Aで以下にまとめておきます。

プロ野球に関連する著作権や肖像権の権利は誰のものですか?

選手・ロゴなどすべてが所属球団にあり勝手に使用できません。

使用する場合はどうしたらよいですか?

報道関係以外の一般利用は「球団に申請」が必要です。

自分で撮った写真なら大丈夫ですか?

カープのみ「自分で撮影したもの」のみ許可すると公開されています。

著作権の使用に関する記載のない球団は使って良いですか?

記載がなくても著作権・肖像権は存在するので自由に使用できません

 

実際に読んでおススメの本

 

野球中継や野球関連テレビのネット上への投稿

 

近年はSNSやYouTubeの影響で「違法にアップロード」した動画や画像が溢れています。
それに伴い、そういった違法行為に対しても抵抗が少ない世の中になってきました。

多くの人がやっていると麻痺(まひ)しがちですか、違法であることは変わりありません。
裁判などのリスクと背中合わせということも自覚しないといけないかも知れません。

弁護士の見解として以下のようなものがあります。

もし著作権者の許諾なくネットに投稿すると、著作権のひとつである『公衆送信権』(著作権法23条1項)を侵害することになります。また、テレビ局の『送信可能化権』(著作物をネットで公開する権利)の侵害にもなりますね。

~ 雪丸真吾弁護士 弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/c_1015/c_17/n_1692/

現在の判例状況では、SNSで共有しただけでも、公衆送信権の侵害とされる可能性が高いと考えられます。

~ 雪丸真吾弁護士 弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/c_1015/c_17/n_1692/

中継番組自体は,著作物ですから,そのまま録画して公表すると著作権侵害となります。

~みずほ中央法律事務所・みずほ中央事務所 https://www.mc-law.jp/kigyohomu/4954/

 

違法アップロードの「シェア」も違反

ブログやSNSで違法アップロードされた動画をシェアしている場合があります。
その場合、シェアをしているブログやSNSの登録者もペナルティとなります。
他人の動画をシェアする場合は「本人が撮ったもの」「公式なもの」にしましょう。

 

テレビ局の対応と違法アップロードの「警告」

 

広島の各テレビ局も、以下のように著作権に対する注意喚起を行っています。
あまり見ることがないかも知れませんが、各社ともにしっかりと記載がありました。

 

同時に各テレビ局も協会などを設立して違法な投稿を警告しています。

また、スカパー!は違法アップロードを発見した際の連絡先を掲載しています。

 

「つかまるよ、マジで。」日本民間放送連盟 CM


引用元 : https://www.youtube.com/watch?v=w9nQq52Pigc

 

テレビやネット映像の「スクショ・写メ」の掲載も違反

 

テレビやネットの映像の「スクショ」をブログやSNSに掲載しているをよく目にします。
ただ著作権はテレビ局やネット配信会社にあり、許可なく使用した場合は当然ながら違反に。
それらは第三者によるネットの公開が禁止されており、「公衆送信権」の侵害となります。

以下のように弁護士は静止画であっても著作物となることを述べています。
動画でなくてもスクショ・写メ・キャプチャいずれにおいても著作権侵害となるようです。

放送されている動画が映っているテレビ・スクリーンなどを撮影して投稿することは,著作権侵害になります。

~ みずほ中央法律事務所・みずほ中央事務所 https://www.mc-law.jp/kigyohomu/4954/

著作権侵害(複製権侵害ないし公衆送信権侵害)にあたる可能性があります。

~ 甲本晃啓弁護士 弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/c_1015/c_17/c_1263/b_534998/

 

「つかまるよ、マジで。」日本民間放送連盟 CM


引用元 : https://www.youtube.com/watch?v=w9nQq52Pigc

 

スポーツ中継の違法アップロードで「1000万円」の損害賠償

 

スポーツ中継の違法アップロードで平成25年に以下のような判例があります。
被告は「UFC」という総合格闘技の試合をニコニコ動画に違法にアップロード。
判決では著作権侵害に該当するとし、1000万円の損害賠償請求を認めました。

参考 : 東京地裁平成25年5月17日判決

要するに、請求額の差はあれど「違法アップロード」は損害賠償となるということ。
この判例により以降の裁判での判決もよほどのことが無い限りは変わらないでしょう

 

プロ野球中継をYouTubeに生配信して逮捕

 

プロ野球中継をYouTubeに生配信をして逮捕された例もあります。
日本テレビやサンテレビが配信する野球中継を生配信したというもの。

参考 : プロ野球中継を生配信、初の摘発 京都府警 産経新聞

長期に渡ったことや、登録者が35000人程度いたことから悪質と判断。
結果としてスポーツ中継の無許可の生配信で初の逮捕者となったようです。

ここから、ブログやSNSに投稿している場合でも同じ可能性は高いです。
長期的に行っていれば、よりその可能性も高くなるものと考えられます。

 

サンテレビ公式YouTube


引用元 :  https://www.youtube.com/watch?v=_EHSBExl6Gc

 

平成30年の違法アップロードの摘発は「691件」

 

警視庁の発表では、平成30年の1年で違法アップロードで摘発されたのは691件
前年の平成29年が398件のようなので、前年比で「1.73倍」に増加はしています。

前年比で2倍近く摘発されていますので、違法が増えたことが想像されます。
また、それに対して警視庁側も厳しく取り締まり始めたとも予想ができます。

著作権法違反の検挙件数は691件と、29年と比べて大きく増加しており、過去5年でみると26年に次ぐ水準となっている。

~ 警視庁 平成30年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/H30_cyber_jousei.pdf

 

 

「引用」と記載したら自由に使用して良いわけではない

 

著作権には「引用」というものもありますが、多くの場合でそのルールに沿っていません
単純に文章や画像の「引用 : 〇〇〇」と記載をしたら良いと思っていることが多いです。
しかし定められたルールに沿っていないため「違法」と判断される点に注意が必要です。

引用において全く「必然性」がなかったり、完全に「主従関係」が逆だったりします。
必然性とは「引用したものに対して何か言及する理由がある」ということになります。
単純に文章起こししたものに「引用」と記載しても、必然性も主従関係もありません

また写真の下に「引用」と記載しても、文章の中でその写真の必要性が無いのも同じです。
多くの場合、見た目だけの単なる「装飾」として載せている場合が多いかと思います。

以上のように「装飾の写真」や「文章起こし」は完全に「引用」には該当しません
引用に対する「誤解」が多いなと思うことがあるのでお互い気を付けましょう。

著作権法32条1項

その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない

 

引用に関する詳細記事はこちらです

 

プロ野球中継やテレビ番組の著作権のQ&A

 

プロ野球映像関係の著作権のQ&Aで以下にまとめておきます。

テレビの動画をネット上に投稿しても良いですか?

各テレビ局から注意喚起されており、公衆送信権の侵害で違法となります。

テレビの映像をスクショしてネット上に投稿しても良いですか?

動画と同様にスクショや写メなどの投稿も公衆送信権の侵害になります。

「引用」と記載していれば問題ないですか?

「引用」には4つのルールがあり、それに沿ってなければ違法です。

もし著作者にバレた場合はどうなりますか?

法的には「民事・刑事」で裁かれ、最悪の場合には逮捕もありえます。

 

野球ブログやSNSでやりがちな「著作権侵害」

  • テレビやネット映像をスクリーンショットや写真撮影して掲載している
  • インタビュー映像や記事を主従関係を守らず掲載している (ほぼコピペ)
  • 引用のルールを守らず写真や文章などを掲載している
  • テレビ映像など違法な配信動画のリンクをシェアしている

 

ネット上は「匿名」なようで「匿名」ではない

 

今はある程度ネットの知識があれば色々と情報を調べられる時代です。
サイトやブログがどこの会社と契約しているか調べればすぐわかります

最近はSNS上でも「発信者開示請求をしました」という投稿を目にしますね。
ネットは匿名だと思いがちですが、そうではないことはちゃんと認識が必要です。

プロバイダに契約してますし、アカウントを登録してますし個人情報だらけです。
よほど外国を複数経由していない限りは個人を特定することはさほど難しくありません

参考 : プロバイダ責任制限法

 

「匿名」なようで「匿名」ではない

ブログやSNSでは問題があった場合に被害者から「発信者開示請求」ができます
著作権侵害など正式な理由があれば「登録履歴」や「IPアドレス」などが開示されます。
ネット上の「匿名」は匿名ではないことは理解してネットサービスを利用しましょう。

 

著作権違反を助長させているのは「みる側」🙈

 

こういう著作権のことを調べて改めて思うことがあります。
「結局、著作権侵害の投稿をみてしまうからいけないんだよね…」と。
一緒になって面白がって見てしまうことで助長させてしまうのかなと。

そう思うようになって、あまりSNSもブログもYouTubeも見なくなりました。
もちろんそういうものばかりではないのですが、目に入ると気になるので。
違反するのは最後は自己責任なので、私もさらに勉強していきたいと思います。

法律は「知らなかった」は理由にならないのでお互いに気を付けましょう。
さほど利益のないことについ手を出して、敵を作っても仕方ないですので。
自分の身を守るのは結局は「自分自身の行動」ですね。

 

野球の著作権・肖像権に関する著作権の記事はこちら

 

今回のまとめ

 

みんながしてるから大丈夫と思うのが一番怖いですね…
ただ、著作者が最初に目にしたものが自分になるかも知れません。
そうなると人の負の感情は最初に目したものに強く注がれがちです。

悪気なく知らず知らずということは自分もあるのかも知れません。
知らないことで、おおごとにならないよう気を付けたいと思います。
より良いブログ運営のために、少しずつ勉強していきたいと思います。

 

著作権に関する続編記事はこちらです

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

実際に読んでおススメの本

 

※ 当ブログの文章、写真、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
※ 写真は広島東洋カープに電話で問い合わせ著作権に準じて掲載しています。