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広島で生まれ育った野球を担当するトレーナーのカープ研究(ラボ)ブログ

プロ野球界の「著作権・肖像権・パブリシティ権」、カープ球団に気になって電話してみた

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ブログを運営していく上で注意が必要な著作権などの問題があります。
今回は野球のメディア運営で知っておくべき点についてわかったことを紹介します。
※ 当記事は過去の投稿をまとめ、追記しながらリライトしています。

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パリーグ各球団の対応 

 

球団ホームページに記述があったのが、以下の4球団。
ソフトバンクと日本ハムの2球団に関しては特に記述がない。

sp.seibulions.jp

www.marines.co.jp

www.rakuteneagles.jp

www.buffaloes.co.jp

西武に関してはネット上の掲載はどのような利用も禁止
他3球団に関しては利用する場合には「申請が必要」との記載。
とりあえず、肖像権は球団にあり、使用許可が必要なようである。

  • 西武ライオンズ     営利目的ではない場合も著作権の侵害
  • 千葉ロッテマリーンズ  報道以外の利用でも申請を要する
  • 東北楽天イーグルス   営利目的ではない場合も著作権の侵害
  • オリックスバファローズ 報道以外の利用でも申請を要する

基本的に勝手な利用は禁止で「関連法規に則りしかるべき対応」の文面も。
無許可の場合は、状況次第では様々なリスクを全て自己責任で追うことも。

 

 

セ・リーグ各球団の対応 

 

権利に関して記載があったのは、カープと阪神の2球団のみ。
パ・リーグに反して、ほとんどの球団ホームページには記載は無し。

他4球団に関しては、"ホームページそのものの著作権"の記載のみ。
よく見かける「当サイトの写真を転載するのは...」みたいな文面。
一般利用、自分が撮影したものなどに関する記載は見当たらなかった。

www.carp.co.jp

hanshintigers.jp

 

カープ球団事務所に"電話"で確認した内容

 

正確な確認のため、直接カープ球団に問い合わせてみた。
問い合わせたのは(株)広島東洋カープライセンス部(082-554-1000)。
その会話の中でネット掲載は以下の形の利用は許可しているとのこと。

  • 自ら撮影した選手の写真や動画なら使用可
  • ただし商用利用をしない場合に限る
  • テレビや雑誌に出演した際の権利はメディア側にある
  • 公式グッズや施設などの撮影したもは使用可
  • 書籍の場合は表紙などのみで中身は公開しない

商用利用というのは、写真を売ったり、グッズを作ったりなど。
選手そのものを利用した形で金銭的な利益を得ること(広告塔含む)。
基本的には公式サイトにある記載の内容とほぼ同じであった。

記載や問い合わせの裏を返すと...

  • 他人が撮影した写真・動画を無断使用するのは禁止
  • 選手やロゴを用いたビジネス目的での利用は禁止
  • テレビ・雑誌・新聞などの撮影・スクショは禁止

カープに関してはパ・リーグ球団よりも対応が柔軟であった。
ただ、ネット検索で拾ったものやメディアの切り貼りは同じく禁止。
そこに関しては法律に関することのため球団に関係なく一貫している。

 

球団のサイトに記載のない場合は?

 

記載がない場合も、著作権・肖像権は球団にあるようだ。
なので、記載が無いからといって無断使用が問題ないという訳ではない
法律のことは詳しくわからないが、要するに球団の許可が必要ということらしい。

ただし、上記のカープのように条件付きでの使用を許容する球団もあるようだ。
反面、パ・リーグのいくつかの球団は“営利・非営利問わず使用不可”とのこと。
特に西武と楽天の2球団に関しては、サイトに目を通すと明確な記載があった。

以下のように「肖像権は各球団が保持する」と裁判もあったようである。 

www.nikkei.com

 

テレビ映像のスクショ・キャプチャの掲載も違反


テレビの映像をスクショやキャプチャしたブログもよく目にする。
ただ著作権はテレビ局にあり、許可なく使用した場合は当然ながら違反に。
近年はSNSやYouTubeの影響で違法アップロードした動画や画像が溢れている。
それに伴い、そういった行為に対しても抵抗が少ない世の中になってきた。

広島の各テレビ局も、以下のように著作権に対する注意喚起を行っている。

また、ブログに違法アップロードのYouTubeリンクを貼っている場合もある。
動画が動画投稿者のオリジナルであれば、リンクを貼っても全く問題ない。
ただ、上記のような違法な場合、リンクを貼ってるページもペナルティとなる。
調べてみると、ブログの規約違反やアフィの規約違反に該当するようである。
安易な転載で積み上げてきたもの全てが終わらないよう注意したいところである。

 

高野連からも注意喚起の通達

 

今回の件で調べていくと、高野連からもネット公開禁止の通達が出ていた。
記事は山形県だが、元は「47都道府県高等学校野球連盟」から出されたもの。

www.sankei.com

www.nikkei.com

そして2019年もSNS上で各地の情報とともに賛否の意見が飛び交っていた。
場所によっては撮影自体禁止、ネットへのアップを禁止などに分かれたようだ。
高野連の中でも支部での認識のズレがあるようで、余計に混乱を招いている。

個人的には家族・友人のためにも撮影自体は許可しても良いだろうとは思う。
ただ、SNS上では特定の選手を"戦犯"としてさらされている投稿も目にする。
そう考えると難しいのだが、ネット上への公開を控えれば良いのかなと思う。

投稿されることで嬉しい選手もいれば、投稿されたくない選手もいる訳で。
特にネット上に投稿するとDLや拡散されて一生どこかに残る可能性は高い。
自由にすべきという意見の方も「自分の家族が」となると違うかも知れない。
誰でも簡単にネット配信出来る時代になり、様々な問題が生じている。
いずれにせよ、この問題についてはしばらく議論が終わらないと思われる。

 

 

六大学野球ではSNS投稿に積極的

 

反面、東京六大学ではSNSへの投稿に積極的である。
"六大学フォトコンテスト"と銘打ち、SNSへの投稿を募集していた。
週ごとに優秀作を選び、非売品タオルやサインボールをプレゼントしていた。
このように大学野球の一部ではあるが、撮影に対して積極的な考え方もある。

【東京六大学野球フォトコンテスト】 – 東京六大学野球フォトコンテスト

 

調べてみてわかったこと

 

いずれにせよ、肖像権などの権利は選手や球団それぞれに存在する。
球団によっては、営利・非営利関係なく肖像権の使用が禁止されている。
特に著名な選手の場合、営利目的につながりやすく違反がないか注意が必要。
ただ、条件付きでの使用を許可している球団もあり、判断はその球団による。

◎ 違反行為が顕著な場合に起きうること

  • 肖像権管理者からの警告
  • 過去ページからの写真削除及び下書き移動の手間
  • 運営会社によるブログ・サイトなどメディアの閉鎖
  • 広告表示の場合はアカウントの利用停止・削除
  • 営利目的で使用した場合は管理者が法的な対応
  • 裁判となった場合は裁判記録として実名で残る

 

画像の無断使用による裁判例

 

過去にも無断使用で裁判となった事例が実際にある。

▼4つの裁判例

▼ブログに無断使用し請求された相談例

いずれも特に著作権を気にせず安易にネットで拾って使用したもの。
悪気があった訳では無く、深く考えずに使用したミスから起きている。
こうして意図的でない場合も、相手によっては裁判となってしまう。
規模によるが請求額も20~40万円とかなり高額な金額となっている。
つい"うっかり"で裁判や損害請求にならないように気を付けたい。
改めて、画像検索で表示されるものは"フリー素材ではない"

 

無断使用に関する弁護士さんの見解


実際に調べていくと弁護士さんの見解として以下の記載があった。
やはり正式に許可も無く勝手に著作物を転載することは禁忌とのこと。

ネット画像の無断使用は、ほとんどの場合、やっちゃいけないことを知らないのが原因で発生してます。他人が作成したイラストや他人が撮影した写真には他人の著作権が発生するので、自社サイトで利用する場合は作成者(撮影者)の許可をとるのが原則。 ~ STORIA法律事務所 杉浦健二氏 https://storialaw.jp/blog/551 

同時に著作権に関して「STORIA法律事務所」で丁寧に説明されている。
もし興味がある方はこちらのページに1度目を通すと非常に理解しやすい。

ベンチャー必読!15分でわかる著作権の基礎 | STORIA法律事務所

 

ブログ運営に際して自分への教訓

 

少なくとも現時点でアウトだとわかっていることはやらないことに注意。
「ま、いいでしょ」で何か起きた時に、後悔に襲われるのは容易に想像できる。
ある日突然、個人メールに球団やメディアから警告文が届いたらゾッとする。
調べていくと、ブログ運営に際して以下の点に注意が必要だと再認識出来た。

  • ネットの画像検索から写真を拾ってこない
  • テレビ・ネットの画面などを切り貼りしない
  • "軽率かつ安易な方法"でPV(アクセス)を集めない
  • そもそもそれで"さほどPV(アクセス)は増えない"
  • 自分で撮ったものや使用許可のある写真のみを使用する
  • 自分の言葉で丁寧にオリジナル記事を書く
  • 引用する場合はリンクを貼り、引用元を明示する
  • 専門分野・専門知識を生かす記事に徹する

今回のまとめを極論的にざっくりと言えば...

パクり画像を貼ったところでPVは増えはしない。

無断で他人の写真を貼ったところで何かが大きく変わる訳でも無い。
むしろ、いつ誰から警告を受けるわからない状態は普通に考えてしんどい。
それでPVが増えるなら文章で評価されていないということにもなる訳で。

ブログを続けていく上でブログの" 清潔感 "は大事にしたい。
顔出しや実名でなくてもルールだけは今後も気を付けていきたい。

 

 

無断使用でSNSで晒(さら)される可能性も

 

Twitterを見てると記事や画像をパクられたという投稿をよく見る。
当然ながら、不特定多数に拡散され、炎上騒動にもなることもある。
顔出し&実名での運営の場合、全国に個人情報がさらされることにも。
炎上程度によっては"まとめサイト"のようなものも作られたりもする。

特に画像検索だけでコピペすると、どんな相手かもわからない。
誰かもわからない相手から無断で"拝借"するのは冷静に考えて怖い。

今はある程度ネットの知識があれば色々と情報を調べられる時代。
サイトやブログがどこの会社と契約しているかはすぐわかる。
悪質な場合は通報されてサイトやブログがBANされることもある。
著作物を無断に使用するということはこういったリスクを背負う。

 

今回のまとめ

 

みんながしてるから大丈夫と思うのが一番怖いですね…
ただ、著作者が最初に目にしたものが自分になるかも知れません。
そうなると人の負の感情は最初に目したものに強く注がれがちです。

悪気なく知らず知らずということは自分もあるのかも知れません。
知らないことで、おおごとにならないよう気を付けたいと思います。
より良いブログ運営のために、少しずつ勉強していきたいと思います。

 

 

☟ 続編記事はこちら

www.carp-damashii.work

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

記事:プロ野球界の「著作権・肖像権・パブリシティ権」、カープ球団に気になって電話してみた

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☞ 2019年もたくさん出版された「カープ本」のまとめ

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