【 プロ野球界の著作権・肖像権・パブリシティ権 】”選手やロゴなど写真のネット投稿”についてカープに電話で聞きました

簡単な自己紹介

3番センター3番センター
16年目になる医療系国家資格取得のトレーナーです
現在は本業の医学と並行して「法律」の勉強もしています。

 

ブログやSNSを運営していく上で注意が必要な著作権などの問題があります。
今回は野球のメディア運営で知っておくべき点についてわかったことを紹介します。

 

実際に読んでおススメの本

 

※ 当記事は新たに得た情報を「随時更新」しています。

 

「著作権・肖像権・パブリシティ権」とは

 

本題に入る前に、簡単に「著作権・肖像権・パブリシティ権」について解説します。
パブリシティ権は「CMに著名人を起用すると売れる仕組み」と考えるとわかりやすいですね。

本文前の「豆知識」

  • 「著作権」とは ⇨ 写真や動画の撮影者
  • 「肖像権」とは ⇨ 写真や動画にうつっている人
  • 「パブリシティ権」とは ⇨ 肖像権にある経済的な価値

※ 当記事は報道関係者を除いた一般」を対象とした話になります。

 

[ 著作権と肖像権の関係 ]

 

パリーグの4球団は無断使用禁止

 

ホームページに著作権・肖像権に関する記載があったのは以下の4球団です。

 

西武は営利・非営利に関係なくネット上での選手の写真やロゴの使用は禁止
球団によっては「関連法規に則りしかるべき対応」の文面もありました。
要するに「こちらはいつでも裁判を起こす姿勢はある」という意思表示ですね。

 

[スポンサーリンク]

 

「カープ」と「阪神」は無断使用禁止

 

セ・リーグで記載があったのは「カープ」と「阪神」のみ。
2球団はホームページで選手の写真やロゴなどの「無断使用は禁止」しています。
ただし、カープに関しては「自分で撮影した写真のみ」使用が許可されています。

 

◎ 広島東洋カープの規約

球団の商標・肖像の利用について

1.無断使用が禁止されるマーク等

(1)カープのロゴマーク、球団旗、キャラクター、グッズデザイン

(2)選手写真・選手名

2.禁止される行為例

(1)マーク等(類似のものを含む。以下同じ。)が記載された物品を製造・販売すること。選手の似顔絵、背番号を用いる場合も該当します。

(2)マーク等を客の誘引に用いること。イベントやホームページでの使用。

~ 広島東洋カープホームぺージ https://www.carp.co.jp/shouhyou/index.html

3.許可を要しない行為

(1)個人ブログでの選手写真(お客様が撮影したものに限る

(2)選手名の使用であって、商品などの販売に結びつかないもの

(3)個人的な楽しみの範囲での利用。

~ 広島東洋カープホームぺージ https://www.carp.co.jp/shouhyou/index.html

 

また、上記の無断使用に対しては以下のように警告しています。

マーク等の使用にあたっては、必ず事前に申請し、球団から許可を得ていただくことが必要です。球団に無断で使用された場合は、使用差止請求や損害賠償請求を行うこともあります。

~ 広島東洋カープホームぺージ https://www.carp.co.jp/shouhyou/index.html

 

◎ 阪神タイガースの規約

自分のホームページに選手の写真や球団ロゴマークなどを使用してもいいですか?

選手の写真や球団ロゴマーク、当サイト内の記事や情報などは阪神タイガースおよび関係各社の著作物となっております。特別に球団から許可された場合を除き、ホームページ等でのご使用は禁止しています。

~ 阪神タイガースホームぺージ https://hanshintigers.jp/home/qa/detail_other.html

3番センター3番センター
ネット上にある選手の写真を使用しているブログやSNSをみかけます。
本人が撮影したもの以外は「著作権の侵害」となるのでご注意ください。

カープ球団に「著作権・肖像権」について”電話”で確認

 

さらに詳しく知るためにカープ球団事務所に電話で問い合わせてみました。
問い合わせ先は記載のあった(株)広島東洋カープ ライセンス部 (082-554-1000)です。

球団職員の方にお聞きすると以下の条件であればネットに掲載する場合は許可とのことです。

  • 選手写真(動画含む)は「本人が撮影したもの」のみ掲載可
  • 選手がメディア出演した場合の著作権は「メディア側」にある
  • 選手や球団ロゴなど「商品化」する行為は禁止 (※)
  • 選手名を掲載することは特に問題なし
  • カープ球団公式グッズの写真は掲載可
  • Mazdaスタジアムなど施設の写真は掲載可
  • 球団公式販売の書籍は「表紙」のみ掲載可

 

ホームぺージの記載の通り、カープは他の多くの球団よりも柔軟な対応でした。
ただし、他人が撮影したものを掲載したり、選手を商品化する行為は禁止しています。

※ 商品化した場合は「譲渡権」の侵害となります。

タイトルを編集

著作権法26条の2

著作者は、その著作物(映画の著作物を除く。以下この条において同じ。)をその原作品又は複製物(映画の著作物において複製されている著作物にあつては、当該映画の著作物の複製物を除く。以下この条において同じ。)の譲渡により公衆に提供する権利を専有する

 

[スポンサーリンク]

 

記載が無くても「著作権・肖像権」は球団が保有

 

日本プロ野球選手会の統一契約書にも以下の記述があります。
記述にある通り、プロ野球選手の著作権・肖像権は球団側が持っています

第16条 (写真と出演)

球団が指示する場合、選手は写真、映画、テレビジョンに撮影されることを承諾する。なお、選手はこのような写真出演などに関する肖像権、著作権などの全てが球団に属し、また球団が宣伝目的のためにいかなる方法でそれらを利用しても、異議を申し立てないことを承認する

~ 日本プロ野球選手会 野球協約等 統一契約書様式 http://jpbpa.net/system/contract.html

 

球団サイトに記載がない場合でも、著作権・肖像権は球団にあります。
サイトに記載が無いからといって肖像権が存在しないという訳ではありません
問題があれば何かしらのペナルティを受ける可能性があるのは変わりません。

 

プロ野球選手会が「肖像権」を求め裁判

 

2000年代には選手会が肖像権の権利を求めて裁判を起こしています。
被告になったは「プロ野球12球団」と「コナミ株式会社 (※ 2004年に和解)」。
しかし、一審の東京地裁判決、二審の知的財産高裁も選手会の訴えを棄却しました。
この判決より、これまで通り、肖像権は球団が管理することが認められました。

3番センター3番センター
世論の考えがどうであれ裁判では肖像権は球団にありです。
その点にしっかり配慮しながら、許可の範囲内で利用したいですね。

 

Jリーグの「肖像権」の管理

 

同じプロスポーツのJリーグではどうでしょうか。
Jリーグ規約では以下のように肖像権は「選手が管理しない」と定められています。

第97条1項 〔選手の肖像等の使用〕 

選手は、第 87 条の義務履行に関する選手の肖像、映像、氏名等(以下「選手の肖像等」という)が報道、放送されることおよび当該報道、放送に関する選手の肖像等につき何ら権利を有するものでない。

~ Jリーグ規約 https://www.jleague.jp/aboutj/regulation/

 

プロ野球の著作権・肖像権のQ&A

 

ここまでをQ&Aで以下にまとめておきます。

プロ野球に関連する著作権や肖像権の権利は誰のものですか?

選手・ロゴなどすべてが所属球団にあり勝手に使用できません。

使用する場合はどうしたらよいですか?

報道関係以外の一般利用は「球団に申請」が必要です。

自分で撮った写真なら大丈夫ですか?

カープのみ「自分で撮影したもの」のみ許可すると公開されています。

著作権の使用に関する記載のない球団は使って良いですか?

記載がなくても著作権・肖像権は存在するので自由に使用できません

[スポンサーリンク]

 

野球中継や野球関連番組の「ネットへの投稿 (違法アップロード)」

 

近年はSNSやYouTubeの影響で「違法アップロード」の動画や画像が溢れています。
多くの人がやっていると麻痺(まひ)しがちですか、違法であることは変わりありません

  • 映像・画像の使用 ⇨ 著作権侵害 (著作権者は「テレビ等の報道」)
  • 被写体の使用   ⇨ 肖像権侵害 (肖像権者は「プロ野球球団」)

以下の記事で「違法アップロードの危険性」について詳しく投稿しています。
ここまで読まれた方はこちらの記事も読んで頂くとより理解することができます。

 

 

「つかまるよ、マジで。」日本民間放送連盟 CM (15秒)


引用元 : https://www.youtube.com/watch?v=w9nQq52Pigc

3番センター3番センター
著作権違反は犯罪なので刑事訴訟になります。
場合により逮捕される可能性もあるので気を付けましょう。

「プロ野球の著作権・肖像権・パブリシティ権」のまとめ

 

以上のようにプロ野球球団が選手の著作権・肖像権を持っています。
それぞれの権利には権利者がその権利を管理する権利も存在します。

ネットではついつい許可を越えた形で権利を使用しがちです。
知らないことで大きなトラブルに巻き込まれることもあります。
ある球団の話ではこういった問題に対策は講じているとのことでした。

ブログやSNSが普及して誰でも発信できる時代になりました。
そんな時代だからこそ著作権・肖像権について改めて考えていきましょう

 

著作権に関する続編記事はこちらです

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

実際に読んでおススメの本

 

 ※ 当ブログの文章、写真、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます
 ※ 写真は広島東洋カープに電話で問い合わせ著作権に準じて掲載しています。