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広島で生まれ育った野球を担当するトレーナーのカープ研究(ラボ)ブログ

12球団の盗塁事情、いまだ盗塁死ゼロの山田哲人選手とカープにある問題点

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有効な盗塁による得点への貢献は大きい。
セ・リーグ球団や12球団と比較しながらカープの現状について検討していきます。

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セ・リーグの規定打席到達者の盗塁数

 

盗塁数は大島洋平選手、山田哲人選手、近本光司選手が上位3人。
次いで、京田陽太選手と鈴木誠也選手が健闘している。
盗塁数だけを見れば、新人の近本選手と4番を打つ鈴木選手が目立つ。
また、1つも盗塁を記録していない選手も8名ほどいる。
大和選手のプレイスタイルで盗塁が2個というのも意外だった。

 

図1 セ・リーグ規定打席到達者の盗塁数
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セ・リーグの規定打席到達者の盗塁数と盗塁死

 
山田選手はシーズン半分を過ぎた今も盗塁死が0を記録。
ここまで23盗塁して1度も失敗していないのは驚異的な数字である。
ロスのない非常に「コスパの良い盗塁」でもチームに貢献している。
逆に、近本選手は盗塁数はリーグ3位と多いが、盗塁死も多い。
鈴木選手と神里和毅選手もまずまず盗塁は多いが、盗塁死も多い。

 

図2 盗塁数と盗塁死
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盗塁数と盗塁による得点貢献度

 
盗塁数2位の山田選手だが、得点への貢献度も高い。
1位の大島選手もまずまずの得点貢献度だが、山田選手に比べると劣る。
逆に近本選手は盗塁数が多いが、得点への貢献度は高くないようだ。
神里選手と鈴木選手も同様に盗塁が得点につながりにくい状況である。
ここまでを見ると山田選手が盗塁に関しては秀逸な成績を残している。

 

図3 盗塁数と盗塁による得点貢献度
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カープ野手の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

カープでは最多盗塁の鈴木選手だが、得点に全くつながっていない。
野間選手はプラス値だが、走力を武器にする選手としては少し物足りない。
カープの選手に関しては、2019年は盗塁があまり得点に繋がっていない。
むしろ主力選手がマイナス値を記録しており、ここを埋める選手が欲しい。
鈴木選手は盗塁死が多く、得点貢献度に大きく響いている。

 

図4 盗塁数と盗塁による得点貢献度
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12球団の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

盗塁数を見ると12球団断トツで西武が多い。
同じパ・リーグのオリックス、ソフトバンクがそれに続いている。
盗塁数のトップ3は全てパ・リーグのチームとなっている。
オリックスは盗塁数は多いが、得点にあまり繋がっていない。
逆に巨人は盗塁数は多くないが、比較的得点に繋がっているようだ。
楽天とDeNAは主力がほぼ盗塁しないため、盗塁数も貢献度少ない。
カープはマイナス値を記録し、最低でも平均値までは戻したい。
ここでは西武が圧倒的な「盗塁力」を見せている。

図5 12球団の盗塁数と盗塁による得点貢献度
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西武を牽引するレギュラー3人

 

以前からスピードスターの多い西武。
引っ張っているのは金子侑司選手、源田壮亮選手、外崎修汰選手の3人。
特に金子選手に関してはチーム内でも群を抜いた盗塁力を誇っている。
盗塁王になった2016年には盗塁死も多かったが、2019年は盗塁死も減った。

図6 西武の盗塁数と盗塁による得点貢献度
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両リーグトップ5の盗塁数と盗塁による得点貢献度

 

両リーグのトップ5で見ると、やはり山田選手と金子選手が群を抜いている。
山田選手は得点貢献度にて、金子選手は盗塁数にて盗塁力を上げている。
12球団を代表とする盗塁力を誇る選手はこの2人といって良いだろう。

 

図7 両リーグトップ5の盗塁数と盗塁による得点貢献度
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盗塁に関しては走力のカープという印象はない

 

以前から投稿しているが、盗塁に関してカープは優れていない。
2010年以降、梵栄心選手、丸佳浩選手、田中広輔選手が盗塁王を獲っている。
こういったものだけを見ると、盗塁に優れている印象を持ってしまう。
しかし、盗塁成功率を見ると近年のどの選手も高くない。
2019年は改善傾向にあるが、それまでは野間峻祥選手も同様に低かった。

盗塁王に関しては累積によるタイトルなので盗塁死は加味されていない。
極端に言えば、多く走って失敗しまくっても獲れてしまう側面がある。
打撃で言えば、打率が.210でも40本打てば本塁打王を獲れるようなもの。
率で考えた場合、盗塁王というタイトルの質も考慮しなければならない。
そろそろ、成功率なども加味した形で盗塁王を決めるのも良いのではと思う。

本人が自覚しているだろうが、盗塁死を減らすアプローチも必要になる。
チームとしても盗塁数の総数ばかりに目を向けず、率に拘って欲しい。
盗塁死も得点をあげるために損失であるということも考慮する必要がある。
山田選手ほどのコスパの良さは無理としても、もう少しコスパを改善したい。

 

 

 

ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • セ・リーグで盗塁数の多いのは大島選手、山田選手、近本選手
  • 山田選手は現時点で盗塁死は0
  • 山田選手は盗塁による得点貢の献度も高い
  • カープでは野間選手の得点貢献度が高いが、鈴木選手は低い
  • 西武は12球団で盗塁数、得点貢献度ともに高い
  • 西武は金子選手、外崎選手、源田選手の貢献度が高い
  • カープは盗塁力を上げる必要がある

 

今回のまとめ

 

今回は盗塁による得点貢献度ついて話を進めてきた。
走力をも1度整備すると監督が語っていた2019年のカープ。
しかし、盗塁面での改善は正直あまり見られない。

野間選手の成功率が改善しているが、現在はベンチメンバーとなっている。
主軸を打つ選手たちはあまり盗塁に積極的でない選手も多い。
鈴木選手が積極的ではあるが、盗塁死が多く、あまり貢献出来ていない。
現メンバーで期待出来そうな選手は小園海斗選手ぐらいだろう。
これから1軍に慣れてきた時にどのくらい走れるようになるか期待したい。

走塁のカープと言われながらも盗塁力は正直高くない。
令和のスピードスターが登場し、塁上を駆け回る姿が見れるのを期待したい。

 

 


最後までお読み頂きありがとうございました。 

記事:12球団の盗塁事情、いまだ盗塁死ゼロの山田哲人選手とカープにある問題点

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