現役トレーナーのカープぶろぐ!

広島で生まれ育った生粋のカープファン&野球を専門に携わるトレーナーがカープを中心に気ままに投稿します。また、阪神タイガースの尾仲祐哉投手の投稿も時々。更新は不定期デス。

ストレートが速いとストレートを多く投げるのか、記録で検証

前回の投稿でストレートの平均球速について取り上げた。
そこでストレートが速いと多く投げるのかを過去の記録から検討していきます。

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平均球速150km/hオーバーの投手のストレート投球割合

 

平均球速150km/hオーバーの投手のストレート投球割合をみていく。
メンバーは前回の投稿でピックアップした延べ52人の投手を対象。
グラフは横軸がストレートの平均球速で、縦軸がストレートの割合になる。

あまり統一性のあるプロットの配置にはならなかった。
投手による傾向はみられたが、投手間での統一性は特に見られなかった。
球速が速いからといって、高い割合でストレートを投げている訳ではない。
30%以下の投手が延べ6人いて、極端な例では0に近い投手もいる。

 

図2 2014年以降の平均球速とストレート割合f:id:carp-toyo:20190712184613p:plain

 

平均球速が速いのにストレートが極端に少ない理由

 

なぜストレートが速いのにあまり投げないのだろうか。
この理由としてストレートのナチュラルな変化によるものだろうと考えられる。
つまり、本人はストレートのつもりでも、分類として変化球と判断されてしまう。
よく耳にする「真っスラ」などのナチュラル変化のボールがそうではないだろうか。

真っスラとカットボールが同等に扱われたすることもあるが、厳密には別。
ただ、その判断も微妙で本人の意思を取るのか、実際の変化を取るのか曖昧である。
打者はカットボールと言ってても、投手は真っスラと言ったりすこともある。
また、カットボールと真っスラを使い分ける投手もおり、定義が定まっていない。

改めて、必ずしも球速が速いからと言って、多く投げている訳ではない。
また、本人はストレートのつもりでも外から見れば変化球ということもある。
近年は小さく変化するボールも増え、外からでは判断の難しいボールが増えている。

 

 

 

2019年の傾向も変わらない 

 

2019年も調べてみたが、やはりプロットはバラけて統一性はない。
30%を切る投手もいれば、70%を超える投手も存在している。
先発とリリーフで分けてみたが、特に傾向といったものは無かった。
その投手の変化球やストレートの球質など様々な条件で割合が変化する。
少なからず「速いから多く投げれば良い」といったものではないだろう。

 

図3 2019年の平均球速とストレート割合f:id:carp-toyo:20190713095038p:plain
 

ストレートの質も大事

 

ここまで平均球速を取り上げてきたが、速度以外の質も大事になる。
きれいな回転のストレートを投げる投手は皆無で、少なからず変化する。
実際はそれをどう扱っていくか、どう取り込んでいくかが大事になる。
スピードだけを比較しても、対戦相手は打ちやすい投手も存在する。
逆にあまり速くないのに打者が打てないストレートを投げる投手もいる。

とはいえ、球速が速いのはアドバンテージであるのも間違いない。
球速があればある程度のミスもカバー出来たりもするが、逆は難しい。
打者の目が慣れていない速度であれば、そうでない速度より明らかに優位。

投手であれば自身のストレートの特性を把握しておくことも必要だろう。
ここではその話はしないが、そういった細かな面でのアプローチも大事だ。
自身のストレートのデータを集めることで、より深く取り組むことが出来る。
ストレートの要素としていくつかあるが、ひとつずつ検証することが必要だろう。

 

 

 

ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • 平均球速の速さとストレートの割合は関係性は低い
  • 自称ストレートを変化球とカウントされることもある
  • 2019年のみを見てもその傾向は変わりない
  • ストレートの球速だけでなく質も大事
  • 球速が速いのアドバンテージになる

 

まとめ

 

今回はストレートの平均球速とその割合を中心に述べてきた。
もっと細かなデータを出したが、複雑になりすぎるので一部のみとする。

ストレートが速いからといって、ストレートを多く投げるわけではない。
その質も大事であり、その他変化球とのコンビネーションも大事となる。
とはいえ、球速が速いのは投手として魅力であるのは間違いないだろう。
ちょうどオールスターも開催されており、ファンを魅了できるものでもある。

前回の投稿のように球界全体の平均球速が年々上がってきている。
ケガのリスクも伴うが、高いパフォーマンスで素晴らしいプレーを期待したい。

 

 

 

以上、ストレートが速いとストレートを多く投げるのか、記録で検証…でした。
どこかで誰かのお役に立ててれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。 

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