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広島で生まれ育った野球を担当するトレーナーのカープ研究(ラボ)ブログ

12球団の内野手たちの守備範囲を調査、カープ内野陣の課題は進む高齢化問題

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前回の投稿でショートの守備範囲について減少しているチームがあった。
その要因は色々あるが、周囲のポジションと関係があるのかを検討します。

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ショートの守備範囲の低下から気になったこと

 

前回の投稿でひとつ気になったことがあった。
周囲のポジションとの関係でショートの守備範囲が低下したのではないかという点。
つまり、周囲の守備範囲の拡大に伴い、そのぶん減少した可能性はないのか。
可能性としては考えられなくもないので、セカンドとサードも少し調べてみた。
各年の評価をそのまま年度で比較するのは適切ではないかも知れない。
ただ、周囲との関係性はある程度は見れるのではないかと思うので考えてみたい。

 

西武の場合

 

まずは西武の2017年以降のポジション別の守備範囲を見ていこう。
源田壮亮選手の守備範囲が大幅に下がっているのは前回の投稿で述べた。
2019年では源田選手が狭くなったぶん、その他のポジションで広がった事実はない。
つまり、2017~2018年に比べて内野手全体の守備範囲が狭くなっていることになる。

もちろん各年の選手での相対的評価なので単純に比較出来ない面もある。
ただ、少なからず源田選手が狭くなったぶん、周りが広くなった訳でもなさそうだ。

 

図1 西武の内野守備範囲

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巨人の場合

 

続いて、巨人の2017年以降のポジション別の守備範囲を見ていこう。
こちらはサードの守備範囲は広がっているが、セカンドの守備範囲は狭くなった。
とはいえ、サードが坂本選手を補うほど広くなった訳でもなく、改善した程度。
セカンドの大幅な低下に関しては、吉川尚輝選手の離脱が大きいだろう。
2019年の巨人は守備範囲が広いとは言えない内野陣のようである。

 

図2 巨人の内野守備範囲

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カープの場合

 

続いて、広島の2017年以降のポジション別の守備範囲を見ていこう。
こちらはセカンドの守備範囲が広がって、サードの守備範囲は若干改善した。
ショートも2018年に比べて大きく改善したが、理由は前回の通りと思われる。
2019年はトップクラスの選手の守備範囲が低下し、相対的に上がったのだろう。
田中広輔選手の守備範囲は大きく上昇も下降もしていないだろうと思われる。

 

図3 カープの内野守備範囲 

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12球団で優秀な内野陣はどこ?

 

最後に12球団のセカンド・ショート・サードの守備範囲の総和で見てみよう。
日本ハムは全てのポジションでプラスを記録し、優秀な記録を残している。
逆に阪神では、ショートとセカンドで大きくマイナスを増やす形となった。
西武は源田選手の守備範囲が大きく低下したとはいえ、トップクラスを維持。

カープに関してはサードでのマイナスが響いているため、少しでも改善したい。
全部で6人が守っているが、どの選手も守備範囲が広くないようである。
守備機会が少なく、打球が飛んでいないこともあるが、もう少し拡大したい。

 

図3 12球団の内野守備範囲

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カープ内野陣の高齢化が進む

 

改めて打撃面も含めてカープの内野陣について考えていこう。
ここ数年、菊池涼介選手、田中広輔選手、安部友裕選手が主に守ってきた。
若手と言われていた同級生の彼らも、もう30歳を迎える年になった。

本来であれば、年齢層がバラけている方が安定したチーム力を維持出来る。
しかし、同年代が集まると同時に年齢を重ねることで戦力に影響しやすい。
ある時期に極端な世代交代が必要なチームは低迷期に入りやすい傾向にある。
少し前の中日がそうであったように、強いチームでも一気に下降しやすい。
そういった意味でも、彼らに頼り切ったチームから脱却する必要がある。

 

 

勢いのある若手の台頭が必要

 

そこで若手の台頭を期待したいが、なかなか勢いのある選手が出てこない。
堂林翔太選手は2軍に、曽根海成選手や上本崇選手も打力が劣りスタメンには厳しい。
期待の小園海斗選手はじめ、他のルーキーたちももう少し時間がかかりそうである。
中堅の庄司隼人選手は2軍でもベンチが多く、桒原樹選手は外野を守ることが多い。
そして、内野手登録の西川龍馬選手は外野手へと完全にコンバートとなっている。

先日トレードで獲得した三好匠選手は、セ・リーグチームとの経験が少なく未知数。
少なくとも曽根選手や上本選手よりも打力はありそうだが、あとは正確性がどうか。
以前投稿した通り、三振の割合が多く、コンタクトする能力が高いタイプではない。

残念ながら、30歳を迎える3選手を欠いた場合、代役が効かない状態にある。
数年前で言えば、木村昇吾選手のようなスーパーサブがベンチにはいない。
ロッテや西武のように社会人選手を積極的にドラフト指名するのも必要だろう。
ただ、カープはどうしても「小粒な選手」を指名するため、似たタイプが集まる。

2015年に現在は楽天で活躍する茂木栄五郎選手の上位指名も予想されていた。
左打者ということで避けたのか、後回しになったのか不明だが指名しなかった。
カープには少ないしっかりスイング出来る選手だっただけに、勿体ない限りだ。

結局は打てないとレギュラーにはなれない訳で、守備と足なら2軍にも多くいる。
少し守備力が落ちたとしても、打力のある内野手を獲得しないと誰も出てこない。
「育成のカープ」もわかるのだが、時間をかけている余裕は無い。

 

 

ここまでわかったこと

 

  • ショートの守備範囲と周囲のポジションとの関係性は低い
  • 日本ハムの内野陣は守備範囲でみると優秀な内野陣
  • 西武はショートの守備範囲が狭くなったが、まだトップクラス
  • カープはサードを守る選手たちの守備範囲が狭い
  • カープ内野陣の高齢化が進む
  • 勢いのある若手内野手の台頭が必要

 

今回のまとめ

 

今回は内野手の守備範囲を中心に述べてきた。
ショートの守備範囲減少から少し予測も入れながら検討した。
結果的には思ったような強い関係性はないように思われた。
単純にショートを守る選手自身の問題が大きいかと思われる。

また、12球団で見ていくと日本ハムは優秀な内野陣であった。
突出した選手はいないまでも平均的にバランスが取れていた。

カープでは主力3選手に依存せず、次世代の選手の台頭が必要だろう。
ただ、現在の控えメンバーでは物足りないのが正直なところではある。
ドラフトを含め補強で埋めていかないとチームが大きく傾きかねない。

マルが移籍し、残ったタナキクアベ中心の内野陣は高齢化が進む。
勢いのある若手の台頭を期待しながら、ベテラン陣の奮起にも期待したい。

 

 

 
最後までお読み頂きありがとうございました。 

記事:12球団の内野手たちの守備範囲を調査、カープ内野陣の課題は進む高齢化問題

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