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ついに記録が途絶えた田中広輔選手、“連続フルイニング出場”を継続し続ける難しさ

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シーズン途中までフルイニング出場を続けてきた田中広輔選手。
負担の大きいショートで試合に連続して出続ける難しさを検討します。

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連続フルイニング出場を続けた2人のショート

 

2019年は2人のショートのフルイニング出場が止まった。
田中選手は現役2位の635試合、源田選手は現役3位の299試合。
ともにショートという過酷なポジションでこの記録は立派と言える。

田中選手はセ・リーグ3連覇を果たした全ての試合に出場。
打撃でも1番打者で高い出塁率でチームの牽引役を果たしてきた。

源田選手は新人の開幕から継続してきた極めて貴重な記録。
新人が開幕からフルイニング出場は長嶋茂雄氏の220試合を超え歴代1位。
ショートでの出場と考えると、プロ野球の歴史の中でも偉業と言える。

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連続フルイニング出場の裏で

 

2人のショートのフルイニング出場がストップした2019年。
その裏で源田選手の守備範囲が例年よりも大きく低下している。
記録がストップする原因となった「右手関節捻挫」の影響もあるだろう。
とはいえ、その下がり具合が少し大き過ぎるのではないかと思う。

各年の相対値を用いた評価なので、そのまま年度間で比較するのは難しい。
とはいえ、2017年を見ると各選手の守備範囲の数値は2019年よりも高い。

源田選手のケガがどの程度、守備範囲に影響したのかはわからない。
ただ、2017~2018年に比べて明らかに守備範囲が狭くなっている。

 

図1 2019年の田中選手と源田選手の守備範囲

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田中選手の守備範囲は広がったのか

 

先ほどのグラフでは、田中選手は一見守備範囲が広がったように見える。
しかし、そうとも言えず他の選手の影響によりプラスに転じたと考えられる。
つまり、平均値が去年より下がって来ているのではないかということである。

実際、2018年に守備範囲の広かった選手たちが2019年では狭くなっている。
安達了一選手と西浦直享選手は、そもそも出場機会自体が無くなっている。

下がり幅が顕著なのは、源田選手と坂本勇人選手。
2人ともケガの影響も考えられるが、前年比で見ると下がり幅がかなり大きい。
さらに記述はしてないが、新人の木波選手が大幅にマイナス値を記録している。

上位の選手が軒並み数値を下げ、加入した選手がさらに数値を下げた。
そのため、相対的に見た場合に田中選手の数値が上がっている可能性がある。
また、同様のことが大和選手や茂木栄五郎選手にも言えるのかも知れない。

 

図2 2018年と2019年の守備範囲の比較

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年齢による守備範囲の低下

 

では、ショートを守る選手の守備範囲のピークはいつだろう。
ここ数年で代表的なショートの年齢別の数値をピックアップした。
そうすると、多くの場合で24~26歳の間にピークがあるのがわかる。
1名だけが22歳という若い年齢でそのピークを迎えていた。

そして、多くの選手がピークを境に年々守備範囲が低下していく。
源田選手はケガの影響もあったかも知れないが年齢による低下も考えられる。
また、フルイニング出場してきた身体的な負担が影響している可能性もある。

 

図3 各選手の守備範囲のピーク

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若手選手の獲得

 

ショートにとって守備範囲が狭くなることは致命的である。
そして、その守備範囲のピークが思ったよりも早い時期に訪れていた。

それだけショートで長期的に高い守備力を維持するのは難しい。
なおかつ連続して試合出場するとなると大変なことは想像出来る。
それを続けてきた田中選手と源田選手の両選手は「称賛」に値する。

ただ、田中選手はすでにそのピークとなる年齢を過ぎている。
松井稼頭央選手のように40歳まで守り続けることはおそらくない。

それも踏まえ、球団は2018年のドラフトで小園海斗選手を指名した。
そして、先日行われた楽天とのトレードで三好匠選手を獲得。
さらに、2018年にもソフトバンクから曽根海成選手をトレードで獲得した。
球団としても田中選手の年齢、そして成績の低下を危惧していた。

 

決断の時は近づいている

 

そうなると、田中選手がコンバートを打診された時にどうするのか。
ショートにこだわり続けるのか、それとも他のポジションに転向するのか。
打診をされなくとも、チーム内でそういった雰囲気が生まれてくるだろう。
その決断次第では、田中選手のその後の選手寿命にも大きく関わってくる。

田中選手自身、梵英心選手からショートのポジションを勝ち取った。
今度は逆の立場で守り続けたショートを若手選手と争うことになる。
置かれた立場、自分の思いとの戦いだろうが、決断の時は近づいている。

 

  

これから変化していくこと

 

ここまでショートで連続出場する難しさを考えてきた。
出場し続けることはチームの安定を生み、選手としても素晴らしい。

反面、不調に陥った時にはそれがネックにもなる。
連続記録がストップしてしまうため、試合から外しにくくなるからだ。
田中選手もそうだが、かつての鳥谷敬選手や金本知憲選手がそうだった。
本来なら外れる状態でも記録にこだわり無理に使い続けていた感がある。

そう考えると、普段から計画的に休ませておくことも必要だろう。
レギュラー陣であっても点差が開いた時にはベンチに下げるなど。
そういった配慮をしておけば、不調時に無理に出場させる必要もなくなる。
また、選手も休みを入れることでコンディショニンも整いやすくなる。

科学的にコンディショニング管理が徹底される時代になってきた。
これからは完投が少なくなったように、連続出場の選手も減ってくるだろう。
連続出場は素晴らしいが、プロ野球界もそういった流れになってくると思う。

 

 

ここまでわかったこと

 

  • 源田壮亮選手の守備範囲が大きく低下
  • 田中広輔選手の守備範囲は広くなったように見える
  • ショート全体の守備範囲は2018年より低下
  • ショートの守備範囲のピークは24~26歳程度
  • 広い守備範囲を維持し続けるのは難しい

 

今回のまとめ

 

今回はショートで出続ける難しさについた述べてきた。
負担の大きいショートでフルイニング出場を続けることは難しい。

そういった意味でも2人の選手の記録は素晴らしいものである。
年齢的、身体的負担と戦い続けながら継続しなければならない。

そんな田中選手にも選手としての転換期が近づいている
今後の動向がどうなるのかがわからないが野球人生を左右する決断。

タナキクマル中心だったチームも世代交代の時期が訪れている。
若い力とベテランの力、共にチームを盛り上げ活躍することを期待したい。

 

 

 
最後までお読み頂きありがとうございました。 

記事:ついに記録が途絶えた田中広輔選手、“連続フルイニング出場”を継続し続ける難しさ

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