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広島で生まれ育った野球を担当するトレーナーのカープ研究(ラボ)ブログ

極度な打撃不振の長野久義選手がついに2軍調整に、今の不振から復活できるのか?

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開幕から打撃不振が続き、2軍調整が通達された長野久義選手。
移籍1年目の2019年に長野選手に何が起こっているのか検討します。

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成績振るわず、ついに2軍で調整

 

7月2日に長野久義選手の2軍での再調整が命じられた。
2軍での調整はルーキー時代の2010年9月17日以来。
2019年シーズンはかつての面影無く、本来の打撃は見られていない。

若手や生え抜きが同じ成績であればもう少し早く降格だっただろう。
むしろここまで我慢したのも実績や人的補償に配慮した形だった。
緒方監督も我慢してきたのだろうが、長野選手は期待に応えられなかった。

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2019年の打撃成績

 

2019年の打撃成績を振り返ろう。

  • 49試合 106打数22安打 2本塁打 7打点 打率.208

残念ながら、期待された数字は残せていない。
以前も触れたが、2019年は打席自体も少なく、代打出場も多かった。
交流戦ではスタメンの出場も増えたが、なかなか結果を残すせず。
本人も表情も暗く、正直、ふがいない思いがあっただろう。

 

バットに当たらなくなった2019年

 

まず大きく異なるのは三振数が圧倒的に増えたこと。
2018~2018年は多いくらかの差はあれど平均的な数字を残していた。
しかし、2019年になると実に1.5倍ほど三振率を増やしている。

 

図1 2010年以降の三振率

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実際、ボールのコンタクト率(当てる率)を見ても下がっている。
特にボール球のコンタクト率は下がり、当たらないボール球を振っている。
確かにチェンジアップやスライダーにバットが空を切ることが多い。
膝元に落とされ、外に逃げていく球を空振りする姿も多い。
また、得意としていた高めのストレートにも空振りする姿も見られる。

 

図2 2010年以降のコンタクト率

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ただ、ボール自体は例年よりもスイングしていない。
つまり、例年よりボール球にスイングはしないが、した場合は空振りが多い。
全体数としては見極めているが、とはいえ当てられないボールも振っている。

 

 

プロ入り始めて出塁率が.300を切る

 

入団以来、出塁率が.310を切ることは一度もなかった。
しかし、2019年になると過去9年間の平均から.070も落としている。
四球率自体は例年とさほど変わりないので、単純に安打が少ないことになる。
さらに、長打率も.115も下げており、長打も出にくい状況となっている。

 

図3 2010年以降の出塁率と長打率

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ゴロ打球の多くがアウトに

 

ゴロの打球でアウトになる率を見ても増えている。
ゴロが内野を抜けにくい状況も起きていることもわかる。
※ 縦軸の始点が68からで差が過度に見える点に注意

 

図4 2010年以降のゴロアウト率

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ホームゲームで打てていない...

 

詳細に見ていくと、マツダスタジアムでは特に打てていない。
そのため余計にカープファンには打てない印象が残っているのか知れない。

2018年までのマツダスタジアムでの成績は現時点でわからない。
そのため、例年もマツダスタジアムで打てていない可能性もある。
地元ファンの印象に強く残せていないことは少し寂しいところである。

 

図5 ホームゲームとビジターゲームの比較

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磯村嘉孝選手と高橋大樹選手の成長

 

長野選手の2軍調整の背景には磯村嘉孝選手と高橋大樹選手の成長がある。
本来はスタメンではない試合は右の代打の1番手として予定していた。

しかし、5月には磯村選手の打撃が好調となり、右の代打の一番手に変わった。
そして6月後半には高橋選手が2軍から合流し、スタメンでも活躍している。
先日の試合ではプロ初打点や初本塁打も記録し、良い活躍を見せてい。
右の代打とレフトのスタメンの座を若手選手が勝ち取る形となった。

www.sponichi.co.jp

 

そうなると結果の出ていなかった長野選手の降格は仕方ないとも言える。
プロは結果次第で評価され、同じレベルであっても若手を起用する世界。
長野選手の不調は計算外だが、2人の活躍は「良い意味で計算外」である。
チームにとっては新しい力も必要なので、今後も彼らの活躍を期待したい。

 

 

打席数の少なさも影響したのか?

 

実際に影響したのかわからないが、例年よりも圧倒的に打席数が少ない。
代打出場も多く、スタメン出場も左投手に限られることも多かった。
スロースターターの長野選手には打席数自体が影響した可能性もある。
2軍での打席数を重ねるのが適切かはわからないがやってみる価値はある。

 

図6 2014年以降の6月までの打席数

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ここまでわかったこと

 

  • 2019年は三振率が例年よりも増加
  • コンタクト率が全体的に低下
  • 特にボール球のコンタクト率が低下
  • 安打が少なく出塁率が低下
  • ゴロがアウトになりやすい
  • マツダスタジアムで打てていない
  • 磯村選手と高橋選手が成長してきた
  • 打席数の少なさが影響した可能性も

 

今回のまとめ

 

今回は2軍調整となった長野選手について述べてきた。
期待されていた打撃成績はここまでは残せていない。

何とか打撃不振を解決して後半戦に向けて復活して欲しい。
例年よりも空振りが増え、コンタクト自体が出来にくい状況にある。

不振の理由は打席数や移籍1年目と色々な理由もあるだろう。
外から見てもその理由はわからないがなんとか復調して欲しい。

チーム自体の成績が落ち込んでいる2019年のカープ。
間違いなく長野選手の力が必要になる後半戦の復調に期待したい。

 

 

 
最後までお読み頂きありがとうございました。

記事:極度な打撃不振の長野久義選手がついに2軍調整に、今の不振から復活できるのか?

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