現役トレーナーのカープぶろぐ!

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改善したのか!?大瀬良大地投手の「一発病」を検証

開幕からエースとして活躍している大瀬良大地投手。
今回はプロ入りからの課題である被本塁打について検討していきます。

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www.daily.co.jp

 

 

どのくらい本塁打を打たれているのか?

 

まずは、2014年以降の被本塁打数(打たれた数)と本塁打率を振り返ろう。
この間、リリーフ登板の多かった年はグレーにて表示した。

 

図1 2014年以降の被本塁打数

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セ・リーグの規定投球回数到達者でみると、2014年はワースト2位(14/15)。
最多勝を獲得した2018年はワースト1位(8/8)とよく本塁打を打たれている。
ちなみに2017年は12人中6番目と、他の年と比較すると少ない本数。
総じて、セ・リーグの先発投手達の中では「一発屋」傾向のある投手と言える。

ただ、単純な本数だけでは投球回数の違いもあり、単純な比較は出来ない。
そこで、単純な本数の比較ではなく、本塁打を打たれている率で見ていく。

 

図2 2014年以降の被本塁打率

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率で換算しても、本塁打数と似たような傾向のグラフを示した。
ローテーションに入った2014、2017、2018の平均は1.0066
つまり、“1試合完投した場合、平均1本打たれる”という計算になる。

 

 

本塁打を打たれにくい球界を代表するエースたち

 

先程の平均値がどの程度の数字なのかを代表的な投手と比較してみよう。
近年、複数年に渡りローテーションで活躍した投手をピックアップした。

図3 代表的なローテーション投手の被本塁打率 (※ 規定投球回数年)

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ジョンソン投手、メッセンジャー投手、菅野投手の低さが目立つ。
その他の投手を見ても、概ね「0.6前後」の値に位置しているようだ。
球界を代表するエース級はこの辺りの数字に収まるのかも知れない。
この比較からも、大瀬良投手は「本塁打を打たれている投手」だとわかる。

 

圧巻の前田健太投手

次に大瀬良投手の前にエースを務めた前田健太投手の成績を見てみよう。

 

図4 前田健太投手の被本塁打率 (※ 規定投球回数年)

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プロ2年目の2009年こそ1.00を超えたが、その他の年は低い数字となった。
特に圧巻なのは、2012年と2015年に2度も記録した0.20台

0.20台を記録したのは上記の代表投手の中で、ジョンソン投手の2015年のみ。
菅野投手とメッセンジャー投手でも、0.30台が最少値になる。
菊池投手とマイコラス投手で0.40台が最小値となり、如何に低い値かがわかる。

黒田投手などもいるが、おそらく球団最高の先発投手は前田投手だろう。
安定感、投球回数、奪三振数など、全ての項目で見ても弱点が見当たらない。

メジャーではダルビッシュ投手や田中選手がどうしても目立ってしまう。
しかし、ここまでの成績やリリーフもこなすなど、前田投手が最も安定している。
ケガでの離脱も少なく、リリーフも兼ねながらも勝利数を順調に積み上げている。
メディア含めた世の中の評価が、実力に対して少し低いように感じて仕方ない。

 

エース級たちに起きている異変

 

2019年の規定投球回数到達している投手の被本塁打率を見ていこう。
ただし、菅野投手は本日(6/22時点)で規定投球回数に達していないが加えた。

 

図5 2019年の先発投手たちの被本塁打率 (※ 規定投球回数年)

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2019年に起きている出来事は菅野投手の被本塁打率の激増である。
2018年までの平均値から比較すると『3倍以上』の数値を記録している。
故障により1ヵ月間の離脱もあったりと、菅野投手の本来の投球とは程遠い。

2017年の圧巻した投球から比較すると、2018年も含めて少しずつ悪化している。
ピークを過ぎたと見るか、少しのズレと見るのかは難しいところではある。
いずれにせよ、本来とはかけ離れた被本塁打率を記録しているのは間違いない。

また、メッセンジャー投手も2018年までの数値から大きく悪化している。
おおよそ2倍程度の被本塁打率を記録しており、例年とは少し違うようだ。
年齢的なこともあるだろうが、しかし、去年も0.60台をキープしている。
そのことから考えても、年々悪化しているというより2019年が悪いと見た方が良い。

まだシーズンの半分程度なので、ここから数名は離脱することにはなるだろう。
現時点で大瀬良投手はむしろ良い方に位置している状態にある。
シーズンが終了し、人数が絞られた時にどの位置にいるかは注目だ。

 

 

過去5年間の沢村賞投手たち

 

次に2014年以降の沢村賞投手たちと比較してみよう。

 

図6 2014年以降の沢村賞投手の被本塁打率

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沢村賞受賞に関して、被本塁打率は関係ない。
しかし、参考までに比較すると、2018年までの大瀬良投手はやはり高い。
少なくとも、0.6前後までには抑えおきたいところである。
2019年も、現時点(6/22日)で0.9台と少し高い値となっている。

被本塁打の半分以上がストレート

 

最後にどの球種で本塁打を打たれているかを見てみよう。
ここでは2014、2017、2018、2019年で算出した。

 

図7 被本塁打の球種割合

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被本塁打の半分以上をストレートが占めている。
そのためか、年々ストレートの投球割合が減り、カットボールが増えている。
2018年以降は「カットボーラー」と言っても良いほど効果的に打ち取っている。

 

 

 

 

ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • 被本塁数、被本塁打率ともに高めである
  • エース級の投手たちと比較しても高い
  • 前田健太投手は圧巻の数字を残している
  • 2019年は菅野投手とメッセンジャー投手に異変
  • 2014年以降の沢村賞投手たちも好成績
  • 大瀬良投手の被本塁打の半分以上がストレート

 

まとめ

今回は大瀬良投手の被本塁打を中心に述べてきた。
振り返ってみても、エース級の中ではやはり多いと言わざるを得ない。

2018年に最多勝を獲得し、2019年は沢村賞も期待されている。
ここまでもエースとしての活躍は見せているが、沢村賞獲得には物足りない。

菅野投手が不調を呈しており、千賀投手などと共に候補に挙げられるだろう。
大量失点を防ぐためにも、少しでも被本塁打を減らしていきたいところである。

優勝、日本一とともに球界のエースとして沢村賞の獲得。
2019年がここまでのベストシーズンになるよう大瀬良投手の成長に期待しよう。

 

 

 

以上、改善したのか!?大瀬良大地投手の「一発病」を検証…でした。
どこかで誰かのお役に立ててれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。 

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