現役トレーナーのカープぶろぐ!

広島で生まれ育った生粋のカープファン&野球を専門に携わるトレーナーがカープを中心に気ままに投稿します。また、阪神タイガースの尾仲祐哉投手の投稿も時々。更新は不定期デス。

2軍降格が決定、野村祐輔投手の2019年

昨日の投球で二軍降格が決定した野村祐輔投手。
不本意な投球が続く2019年を過去の成績と比較しながら検討していきます。

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ストレートの平均球速

 

まずは入団以降のストレート平均球速を振り返る。
         ※ 2019年は6月11日試合終了時の成績

 

図1 入団以降のストレート平均球速

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2017年と比較すると、2018年、2019年と年々球速は低下している。
ただ、グラフで見ると大きな下降に見えるが、特別大きな数字でもない。
むしろ、2016年に比べると、それ以降の3年間の方がストレートは速い。

次に、全投球に対するストレートの投球割合を比較する。

 

図2 入団以降のストレート投球割合

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入団した2014年と比較すると大幅に減少している。
特に最多勝を獲得した2016年以降、2017年からは15%に満たない投球割合を記録。

次に、全投球に対するストレートの得失点の関与を比較する。

 

図3 入団以降のストレートによる得失点の関与

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こうしてみると、最多勝を獲得した2016年が最もストレートで失点している。
むしろ、2019年の方が2016年よりもストレートが失点につながっていない。
2019年は投球割合こそ少ないものの、顕著な悪化はないようには見える。

 

 

失点に関与している変化球

 

次に、変化球について比較していく。

 

図4 入団以降の球種別による得失点への関与

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顕著な変化をみせているのがチェンジアップ。
2016年は有効に使えていたが、年々下降し、2019年は大きくマイナスに転じた。
「チェンジアップが機能しない」、というのが2019年の特徴とも言えるだろう。

また、2016年はチェンジアップとともにカットボールも機能していた。
2016年の投球の軸は、チェンジアップとカットボールだったのかも知れない。

スライダーは2018年以降は失点につながることが多い。
ツーシームに関しては、マイナスに転じることなく、比較的安定している。

 

図5 入団以降の球種別による投球割合

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失点につながるためか、チェンジアップの投球割合は年々減少している。
逆に、失点につながりやすいはずのスライダーが年々投球割合が増加している。
2016年に得意としていた「カットボール&チェンジアップ」は影を潜めつつある。
反面、安定していたツーシームに関しては、投球割合が年々増加傾向にある。

 

 

改めて投球の基本「ストレート」に注目

 

最後に、セ・リーグとパ・リーグのストレート平均球速と比較する。

 

図6 2014年以降のストレート平均球速

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両リーグともに、ストレートの平均球速は年々上がっている。
野村投手に関しては、2017年をピークに下降傾向にある。

こうしてみると、プロ野球平均と野村投手の平均球速差が年々開いている。
野村投手自体に大きな変化がなくても、全体との差が成績に影響する可能性も。

150km/hオーバーの投手が多くなった昨今のプロ野球。
それら投手に慣れた打者達に、140km/hに満たないストレートでは少々厳しい。
フォーム自体も大きな特徴もないため、尚更のその可能性もある。

ストレートが全てではないが、「1軍最低限のストレート」という基準もあるだろう。
その基準に達しているかの明確な判断は難しいが、個人的には足りてないように思う。

 

空振りが取れず、ボール球も振らせていない

 

最後に、空振りとボール球のスイング率を比較していく。

 

図7 2014年以降の空振り率

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図8 2014年以降のボール球のスイング率

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年々、空振りを獲れなくなってきているのがわかる。
また、ボール球も年々振ってくれなくなってきている。
結果、スピードボールが良くない中で、ストライクゾーンで勝負するしかない。

 

 


ここまででわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • ストレートの平均球速は2017年がピーク
  • ストレートは2019年は最多勝の2016年よりも速い
  • ストレートの投球割合は減少傾向
  • チェンジアップは年々失点につながっている
  • チェンジアップの投球割合は年々減少
  • ストレートの平均球速はプロ野球平均と年々差が開く
  • 空振り率とボール球のスイング率は年々低下傾向

 

まとめ

今回は野村投手の球種を中心に述べてきた。
ストレート自体が極端に劣化した印象はないが、変化球が失点につながっている。

プロ野球全体のストレート球速があがる分、相対的に遅くなっているとも言える。
そんな中、年々、空振りも取り難くなり、ボールも振ってくれなくなってきた。
何を投げても打たれるといった現象もこういったことからも想像できる。

まだシーズン開幕して3ヵ月程度、ここからまだまだ勝負所が続く。
少し二軍で調整し、再び先発ローテーションに定着することを期待しよう。

 

 

 

以上、2軍降格が決定、野村祐輔投手の2019年…でした。
どこかで誰かのお役に立ててれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。 

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