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広島で生まれ育った野球を担当するトレーナーのカープ研究(ラボ)ブログ

ドラフト1位は右投手?左投手?、カープドラフト事情!

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さて今回は過去10年のドラフト指名の左右投手を見ていきます。
左右の投手でどれだけチームに貢献出来たかを検討していきます。

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2010年以降に入団した左投手と右投手の割合

右投手 23名、左投手 12名。
当然ながら右投手が多く、左に対して約2倍の指名に至っている。

右投手

中田廉、小松剛、今村猛、武内久士、福井優也、中崎翔太、弦本悠希
野村祐輔、大瀬良大地、九里亜蓮、西原圭大、中村祐太、薮田和樹
藤井皓哉、岡田明丈、横山弘樹、加藤拓也、アドゥワ誠、長井良太
山口翔、ケムナ誠、遠藤淳志、平岡敬人

 

左投手

伊東昂大川口盛外、中村恭平、岩見優輝金丸将也、戸田隆矢
塹江敦哉、飯田哲也、高橋樹也、仲尾次オスカル、高橋昂也、床田寛樹

 

うち、すでに引退している選手はグレーにて表示した。
右投手が4人で2割弱が退団(.174)、左投手が5人で4割が退団(.417)。

 

左投手と右投手の成績比較

右投手と左投手の勝利数・敗戦数・セーブ数の総数を比較する。
単純な積み上げ数で、運などが考慮されていないが便宜上使用する。
カッコ内は左から、勝利数・敗戦数・セーブ数を表示。

右投手

中田廉(15・15)、今村猛(18・29・35)、福井優也(29・36)
中﨑翔太(15・24・106)、野村祐輔(65・47)、大瀬良大地(41・26・2)
九里亜蓮(21・17)、中村祐太(8・8)、薮田和樹(21・7)、藤井皓哉(1・0)
岡田明丈(24・15)、横山弘樹(2・2)、加藤拓也(1・3)、アドゥワ誠(6・2)
長井良太(0・0)、山口翔(0・0)、ケムナ誠(0・0)、遠藤淳志(0・0)
平岡敬人(0・0)

小松剛(6・6)武内久士(0・1)弦本悠希(0・0)、西原圭大(0・0)

トータル 273勝238敗143セーブ

 

左投手

中村恭平(2・10)、戸田隆矢(11・7・1)、塹江敦哉(0・1)
飯田哲也(0・0)、高橋樹也(0・2)、高橋昂也(1・2)、床田寛樹(1・1)

伊東昂大(0・0)川口盛外(0・0)岩見優輝(1・0)金丸将也(0・0)
仲尾次オスカル(2・0)

トータル 17勝23敗1セーブ

 

当然ながら、右投手の1/10も勝利数を挙げていない。
また、敗戦数に関してはちょうど1/10に達している。
ここ10年間で入団した左投手たちが機能していないことがはっきりわかる。

 

 

左投手と右投手のドラフト順位

年度を越えて、ドラフト指名順ごとに並べてみた。

右投手

D1 今村猛、福井優也、野村祐輔、大瀬良大地、加藤拓也、岡田明丈
D2 中田廉、九里亜蓮、薮田和樹、横山弘樹、山口翔
D3 小松剛武内久士、ケムナ誠
D4 西原圭大、藤井皓哉、遠藤淳志
D5 中村祐太、アドゥワ誠
D6 中﨑翔太、長井良太、平岡敬人
D6 弦本悠希(D7)

 

左投手

D2 中村恭平、高橋昂也
D3 岩見優輝、戸田隆矢、塹江敦哉、高橋樹也、床田寛樹
D4 金丸将也
D5 伊東昂大
D6 
川口盛外、飯田哲也、仲尾次オスカル

 

右投手ではドラフト1位が多く、反して左投手は1人もいない
ドラフト2位を見ても、ほとんどが右投手の指名となっている。

そして、右投手のドラフト1・2位のほとんどが主力として活躍。
また、戦力外になる選手も1人も存在せず、現役を続けている。

反対に左投手では、なぜか指名がドラフト3位に集中している。
また、4~5位が少なく、なぜか6位で再び増加している。

 

右投手のドラフト1・2位指名と3位以下の指名の成績比較

次に右投手をドラフト1・2位と3位以下で成績を比較する。


ドラフト1・2位

今村猛(18・29・35)、福井優也(29・36)、野村祐輔(65・47)
大瀬良大地(41・26・2)、岡田明丈(24・15)、加藤拓也(1・3)
中田廉(15・15)、九里亜蓮(21・17)、薮田和樹(21・7)、横山弘樹(2・2)

トータル 237勝197敗37セーブ

 

ドラフト3位以下

中﨑翔太(15・24・106)、中村祐太(8・8)、
藤井皓哉(1・0)、アドゥワ誠(6・2)
小松剛(6・6)武内久士(0・1)

トータル 36勝34敗106セーブ

 

こうしてみると、右投手の勝利数のほとんどはドラフト1・2位が挙げている。
通算成績も大半の投手は勝ち越しており、負け越しは今村、福井、加藤投手の3人。
今村投手はリリーフの特性上、仕方のない面もあるのかも知れない。
改めて、右投手のドラフト1・2位たちが投手陣を支えてきたことがわかる。

逆に、3位以下では中﨑投手が異例の成績を上げていると言える。
勝敗の半数前後、全てのセーブは中﨑投手ひとりで記録した数字になる。
この先、アドゥワ投手の活躍も期待され、下位指名での活躍組になりうる。

 

右投手のドラフト1・2位指名時の所属は?

右投手のドラフト1・2位と3位以下で所属別で成績を比較する。


ドラフト1・2位の高卒右投手

中田廉(15・15)、今村猛(18・29・35)

トータル 33勝44敗35セーブ

 

ドラフト1・2位の大卒・社会人右投手

福井優也(29・36)、野村祐輔(65・47)、大瀬良大地(41・26・2)
岡田明丈(24・15)、加藤拓也(1・3)、九里亜蓮(21・17)
薮田和樹(21・7)、横山弘樹(2・2)

トータル 204勝162敗2セーブ

 

以上を見ると、高卒投手は中継ぎ大卒・社会人投手は先発と分けられる。
また、大卒・社会人でも横山投手を除き、大卒投手が占めている。
ここ数年の主な先発陣は大卒ドラ1・2位投手が担っていると言える。

ここに黒田博樹投手を加えたとしても、やはり大卒投手となる。
カープの特徴として上位指名の右投手は先発で活躍する傾向にある。

 

左投手のドラフト1・2位指名と3位以下の指名の成績比較

左投手のドラフト1・2位と3位以下で成績を比較する。


ドラフト1・2位

中村恭平(2・10)、高橋昂也(1・2)

トータル 3勝12敗0セーブ

 

ドラフト3位以下

岩見優輝(1・0)戸田隆矢(11・7・1)、塹江敦哉(0・1)
高橋樹也(0・2)、床田寛樹(1・1)
金丸将也(0・0)伊東昂大(0・0)川口盛外(0・0)
飯田哲也(0・0)、仲尾次オスカル(2・0)

トータル 16勝11敗1セーブ

 

左投手で見ると、大半が中村投手と戸田投手が記録した数字になる。
また、3位以上と3位以下の分け方にすると、ほぼ3位以上の数字となる。
経験年数が若い投手もいるが、その他の投手は1軍戦力になっていない。

 

 

カープは左投手をドラフト1位指名しないのか?

では、カープはドラフト1位で左投手を指名しないのか?
2009年以降、1度だけ左投手をドラフト1位指名したことがある。

現在、楽天に在籍している森雄大投手(東福岡)を2012年に指名した。
ただ、指名したものの抽選となり、楽天がその獲得交渉権を手にした。

しかし、その森投手も活躍するに至っていない。

  • 通算4年 28試合 3勝6敗 90回1/3 防御率4.58

 

参考URL

ja.wikipedia.org


ちなみに、その年は森雄大、増田達至投手の2人を抽選で外した。
最終的に“3人目のドラフト1位”で指名したのが高橋大樹選手。
結局、この年は全ての指名が野手()となり、投手の指名はなかった。
※ 高橋大樹、鈴木誠也、上本崇司、下水流昂、美間優槻

 

もう少しさかのぼると...

2005年の片山博視投手、2007年に長谷部康平投手がいる。

  • 片山博視 通算11年 206試合 8勝16敗 264回1/3 防御率3.13
  • 長谷部康平 通算9年 110試合 11勝19敗3セーブ 300回 防御率5.37

ともに期待されたが、目立った活躍は出来なかった。
長谷部投手は大学で北京五輪代表に選ばれ、ドラフトでは5球団から指名された。
片山選手は高校時代に投打に活躍し、実際にプロでも野手転向の時期もあった。

 

参考URL

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

 

お気づきの通り、抽選を外したドラ1左投手は全て楽天に入団している。
しかし、どの投手も期待された通りの活躍が出来ていない。
もしカープが交渉権を獲得していても、活躍しなかった可能性は高い。

 

 

楽天3投手の“外れ1位”たちは?

片山、長谷部、森投手を抽選で外した後の指名選手を見てみよう。
いわゆる“外れ1位”と呼ばれる選手たちである。

  • 鈴木将光 6試合 11打数2安打 0本塁打 0打点 打率.182
  • 篠田純平 99試合  20勝26敗 4.24 391回
  • 高橋大樹 8試合 21打数5安打 0本塁打 0打点  打率.238

外れ1位で左投手を指名したのは篠田純平投手のみ。
他2人は、共に高校で長打を打っていた野手を指名している。

しかし、見ての通り、外れ1位も活躍することが出来ていない。
篠田投手は、ある程度の成績を残したが、満足できるものではなかった。
抽選に当たっても、外れても、その年のドラ1は不発に終わっている。

 

参考URL

ja.wikipedia.org

 

ここまでを整理すると

  • 近年は左投手のドラフト1位指名はひとりもいない
  • チームの大半の勝敗セーブは右投手が担っている(外国人除く)
  • そのほとんどを担うのはドラフト1・2位の右投手
  • 右投手のドラフト1・2位は高卒が中継ぎ、大卒が先発で活躍
  • 左投手もドラフト1指名したが、抽選で外し、楽天に入団
  • 楽天に入団した3投手も活躍することが出来ていない

ここまでを整理すると、こんなところだろう。

 

まとめ

以上の通り、上位で指名した右投手がチームの主力になっている。
左投手不足という面はあるが、ドラフト自体は成功していると言える。

また、その投手の多くが大卒の右投手である。
前回の左投手同様、ドラフト補強のポイントは大卒の方が期待値が高い。

下位でも中﨑投手やアドゥワ投手も活躍している。
高卒下位指名で即戦力ではなかったが、現在の活躍はスカウト冥利につきる。
もちろん育成も含めてではあるが、スカウトの眼力のたまものである。

 

以上、ドラフト1位は右投手?左投手?、カープドラフト事情!…でした。
どこかで誰かのお役に立ててれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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