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調べてみても1番を打つのは田中広輔選手以外にいない

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今回は2018年から話題の1つにあった1番打者。
その点について、数字を振り返りながら少し検討してみたいと思います。
ちなみに、写真の頃の1番打者は東出選手(現打撃コーチ)ですね。

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2018年に一番打者を打った選手は?

ひとまず2018年に1番を打った打者と打席数を挙げる。
下記の通り、主に田中選手が打っていたのは周知の通り。
そして、一時期は田中選手の代わりに野間選手が1番を打っていた。

   

田中広輔  561打席
野間峻祥  124打席
西川龍馬      6打席
小窪哲也      1打席
天谷宗一郎     1打席

田中選手・野間選手・西川選手で比較

ここからは田中選手・野間選手・西川選手の2018年データで比較。
選手間の打席数の差があるので「1番を打った時の率」で比較していく。

      打率 長打率 出塁率 四球率 三振率 内安率

田中広輔  .266       .405        .376    12.5     18.4  6.9
野間峻祥  .257       .339        .320      7.3     17.7   19.1
西川龍馬  .400       .600        .500       16.7     16.7  0.0

 

西川選手が打率、出塁率も高いが、打席数が6しかなく参考程度に。
田中選手の三振率が高いのが気になるが、出塁率に関しては高い。
その理由として、野間選手の四球率の低さが影響している。
また、長打率に関しても田中選手の方がやはり高い。

野間選手に関しては、異常に内野安打率が高い。
ゴロ打球が多く、内野ゴロがセーフになる場面をしばしば見た。
ただ、先ほどの通り、四球が少ないため、出塁率が伸びてこない。

ここまでを見ると、

  • 長打も打てて、出塁率の高い田中選手
  • 四球は少ないが、内野安打が多い野間選手

 

出塁率の差となる四球の差

野間選手の四球の少なさはボール球に手を出す点にある。
共通した特徴は西川選手にもみられるが、打率は高く内野安打は少ない。
西川選手の場合は、ボール球に手を出すも、しっかり芯で打てているのだろう。

また、田中選手はボール球に手を出しても適度に空振りできている。
しかし、野間選手はチームトップクラスにバットに当てている。
つまり、ボール球を空振りしないため、打ち直しがきかないとも言える。

 

 

長打率の差となる単打割合の多さ

前述したように、野間選手は内野安打率は高い反面、長打率は低い。
そこで2018年の1番打者での打撃成績を振り返ってみたい。

野間選手が1番で打った安打数が28。
そのうち、単打 22、二塁打 4、三塁打 1、本塁打 1。
つまり、1番で打った安打のうち.785が単打になる。

さらに、単打22のうち、内野安打は9、単打の.409が内野安打
改めて、野間選手の内野安打の多さが際立っている。

実際に半分以上の打球がゴロ打球を記録している。
当然、ゴロで長打は生まれにくく、長打率には反映しない。

また、外野に飛んだフライの多くが、アウトとなっている。
要するに、強い打球が打てず、外野手の間を抜けにくい。

 

打撃面の課題を克服できない野間選手

野間選手の打撃には課題がある。
単に打てないというのは簡単だし、数字を見れば誰でもわかる。

年々、体は大きくなるが打撃には上手くいかせていない。
特に長打を打つ能力は、200打席以上の選手の中で最下位に位置。
小柄な田中選手や菊池選手と比べても、その数字は下回っている。

また、現在抱える課題があるからこそ、内野安打が多いとも言える。
そのメカニクスの話はここではしないが、入団以来修正できていない。

先日の侍ジャパン、オープン戦においても2018年と同じ傾向にあった。
本人も苦労しているだろうが、残念ながら改善までに至っていない。

 

大きな差を生む得点への貢献

ここまでで、出塁率と長打率の差があるのがわかった。
打率に関しては、打席数が違うもののそこまで変わりない。
やはり出塁率の差が大きい点で、田中選手との差は大きい。

また、長打が打てない場合、単打では送りバントを要する。
つまり、1つアウトを相手チームに献上することになる。
大量得点にもつながりにくく、打線も1度途切れた形となる。
得点圏にいくものの、アウトが取れ、相手チームは楽なことが多い。

田中選手は出塁率が高くアウトになりくく、かつ長打が打てる。
この2点を考えると、チームの得点に対する貢献度は高い。
総合的に見て、現時点では田中選手の方が適任であると言える。

 

 

田中選手の1番以外での成績は?

ちなみに田中選手の1番以外での成績も見てみよう。
2番、3番に関しては、打席が少ないため参考程度に。
打席の多い6番、7番では1番に比べ、打率・出塁率ともに低い。
8番で出塁率が高いのは、四球が多いため。
おそらく次打者が投手という影響によるものだろう。

こうみると、下位を打つと本来の力は出せない可能性がある。
やはり1番を打つ方が、チームとして田中選手の能力を引き出せる。

 

    打席 安打 打率 出塁
2番    4        2     .500    .500
5番            5        2     .400    .400
6番          33        7     .226    .273
7番          56      12     .226    .236
8番          16        3     .250    .438

 

2016~2018年の成績を振り返ると

3連覇をした3年間の田中選手のシーズン成績を振り返ってみる。
2017年はキャリアハイの成績を残したため、どの数字も高い。
とはいえ、毎年コンスタントに成績を残していることを証明できている。

2018年は1番を外れるなど、やや打撃面で精彩を欠いた。
2017年との長打率の差は二塁打数、出塁率は四球と内野安打が影響した。
ただ、2018年は三塁打が倍増しているのでその点では成長している。

 

    打率 長打率 出塁率 四球率 三振率 内安率

2016  .265       .372        .367    11.3     17.5        5.9
2017  .290       .407        .398    13.1     17.7        8.9
2018  .262       .383        .362       11.1     17.5        5.4


打撃面改善にオフの間に秋山選手からアドバイスを受けていた。
内容は抽象的で感覚的なもののため、それを体現できるかはわからない。
ただ、今までのイメージの逆だったようなので、結果を期待したい。
2019年は初の3割を達成してくれることを期待しよう。

 

 

最後に盗塁に関して

こちらに関しては以前に投稿した通り。
田中選手も野間選手もともに盗塁死が多く、正直物足りない。
盗塁数は数字の積み上げのため、成功率が反映されていない。
ある意味、成功率が悪くても、どんどん走れば盗塁王は取れてしまう。
その点でみると、『盗塁王』というタイトルの見直しも必要と思われる。
盗塁に関する内容は、下記の関連記事にて掲載中。

 

まとめ

今回は昨シーズンからテーマにあった1番打者を検討してみた。
大半の予想の通り、現在では田中選手が適任であることは間違いないようだ。

もちろん新戦力の中で適任者がいるかも知れないが、データがないので外した。
期待を裏切って、予想しない誰かが打ってくれるとそれはそれで面白い。

また、野間選手も少ない打席での比較となった。
シーズンを通して1番を打てば、少し違う成績になるのかも知れない。
それに関しては、実際にそうならないとわからないので、判断できない。

いずれにせよ、田中選手が優秀な1番打者であることは間違いない。
チームを牽引する立場として、2019年も年間通して1番を打ち続けて欲しい。
それが出来れば、4連覇の夢もぐっと近づくようになるだろう。

 

以上、調べてみても1番を打つのは田中広輔選手以外にいない…でした。
どこかで誰かのお役に立ててれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

※ 写真の掲載はカープ球団に問い合わせ、許可の範囲内で掲載しています。
※ 記事の盗用を見つけた場合、サイト管理会社・googleなどに連絡致します。

※ ひとりのカープファンの個人的な意見として見て頂けると幸いです。

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