現役トレーナーのカープぶろぐ!

広島で生まれ育った野球に関わるトレーナーがカープを中心に気ままに投稿します。阪神タイガースの尾仲祐哉投手も時々。

中日の松坂大輔の今回のケガから考えてみるファンとの交流

今回はカープとはズレた内容でお届けしたいと思います。
先日、松坂大輔投手がファンとの接触で肩の炎症でキャンプから離脱しました。
昨年、長いリハビリから復活し、今年が期待された矢先に残念なニュースなりました。
少し今回の件を振り返り、自分なりの考えを投稿したいと思います。

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予想されるケガの状況

公式な発表としては「右肩の炎症」。
その具体的な内容はわかりませんが、沖縄と別の病院での診断とのことでした。
専門的な知識のある方はわかると思いますが、肩の炎症といっても多岐に渡ります。

どの部分の、何の組織の炎症なのか、それらによって全く判断が異なります。
また、炎症でもどの程度のものかによってもまた異なります。
以前にも起きたところなのか、初めてのところなのかによっても。
なので、現在の「右肩の炎症」というだけでは明確な判断が難しいところです。
実際、一般的に「肩」といっても広いのでどこを指しているのかは不明です。
おそらく、肩甲骨と上腕骨との関節部分だろうという予想が出来るくらいです。

 

どんな状況で起きたのか?

報道で発表されているのは「ファンに腕を引っ張られ」というのみ。
横に引っ張られたのか、後ろに引っ張られたのか、方向は不明です。

起きうることを考えると...

  手を握られた状態で、横または斜め後ろに引っ張られた
  選手通路などで順にタッチをしている時に、手のひらを前から後方にひかれた

他にもあると思いますが、以上の二つが簡単に想像できる状況かと思います。

後者に関しては、よくニュースなどでみかける光景かなと思います。
読まれている方々もなんとなく想像できるかと思います。

 

実はプロ野球では以前にも

実は今回のような選手とファンではありませんが、同じようなことがありました。
ずいぶん昔になりますが、バファローズがオリックスブルーウェーブ時代の話。
当時、主軸を打っていた門田博光選手とブーマー選手のハイタッチの件です。

ホームランを打った門田選手がホーンインして、ブーマー選手とハイタッチした時。
その瞬間、門田選手の肩が後方に引っ張られ、門田選手の肩は脱臼しました。
門田選手は小走りで、ブーマー選手の巨体、ちょうど腕だけ後ろに引かれた状態に。
最高の気分でホームインした門田選手は一気に最悪の出来事になりました。

www.sponichi.co.jp

 

肩は後ろに引かれると弱い

実際、多くの肩の脱臼は後方に引かれた時に起こります。
細かい角度がありますが、それは専門的すぎるのでここでは省略。
つまり、前に引かれるよりも、後ろに引かれることには弱いのです。

同時に、野球により起こる肩の痛みも前方や上方に多くみられます。
松坂選手の復帰前のケガがどこかは不明ですが、同じような部位の可能性もあります。
弱くなっている部分であれば、軽い負荷でも痛みが起きてしまいます。

 

野球選手の肩はデリケート

野球選手の多くが感じる肩の痛みの原因はほんの数センチ程度の問題が多いです。
そのくらい繊細だし、そのくらい微妙な違いで違和感を覚えたりします。
また、肩の痛みは簡単にひかないことも多く、治っても違和感があったりします。
違和感があれば当然、投球にも影響し、パフォーマンスさえも下げかねません。
また、その違和感のために少しの動きのズレが別のケガを生む場合もあります。
そのくらい野球選手において、肩はデリケートなものだと日々感じています。

 

 

回避できなかったのか?

実際、回避できるとしたら...

  警備員を配置して、不必要な接触を避ける
  サイン会などを別で設けてファンサービスに対応する
  選手に配慮して強引な接触は避ける
  投球する手でのファンと握手やタッチは避ける

他にもあるかと思いますが、思いつくところはこんな感じ。
は主に球団サイド、はファンサイド、は選手サイド。
事前に対応しておけば、もしかしたら防げた出来事かもと考えてしまいます。
今回のことはファンの方も悪気があってのことではないと思います。
松坂投手本人も、一昨年までの肩の状態だと左手で対応してたかも知れませんね。
それだけ不安ない状態の肩まで回復することが出来ていたのかも知れません。
そう思うと、今回は起きた出来事は本当に残念で仕方ありません。

 

まとめ

誰かを責めても仕方ないですし、今回の件を踏まえて今後の対応をお願いしたい。
大好きな選手を目の前にして、興奮してしまうのはよくわかります。
ただ、それで選手が傷ついしまうのは本当に悲しい出来事です。
それがきっかけで選手生命が終わってしまうということもあり得ます。

一部では「ファンサービスを中止するべき」との声も挙がっていたりします。
ただ、それは選手もしたくないでしょうし、ファンにとっても残念な話に。
球団、ファン、選手、三者にとって良い交流が引き続き行われることを願います。
そのためにも今一度、選手をリスペクトし、尊重し合える関係で居たいと思います。

 

以上、中日の松坂大輔の今回のケガから考えてみるファンとの交流。…でした。
最後までお読み頂きありがとうございました。