【カープ歴代の育成選手】大盛穂選手に期待がかかるカープ初の「育成の星」

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ジェイジェイ
16年目の医療系国家資格取得者で野球を中心に活動し、大学で『法律』を専攻。
詳しいプロフィール

 

カープが2005年に初めて選手と育成契約を結んでから15年が経ちました。
今回はそれら選手を振り返り、育成の星となりうる大盛穂選手にも注目していきます。

 

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また、使用している写真は著作者・肖像者に連絡をとり許可を頂いています。

 

カープ歴代の育成選手たち

 

まずはこれまでのカープの育成選手を振り返っていきます。
計23選手が入団し、現在は6選手(のちに1名支配下)が在籍しています。

[ カープ歴代の育成選手 ]

選手名 守備 在籍 所属
2005 中谷翼 (20) 内野手 8年 仙台育英高
立命大中退
愛媛マンダリンパイレーツ
2006 山中達也 (18) 投手 3年 丸亀城西高
2007 山内敬太 (22) 外野手 3年 享栄高
名城大
2008 松田翔太 (18) 投手 3年 金沢学院東高
2009 永川光浩 (22) 投手 5年 三次高
龍谷大
中村亘佑 (18) 捕手 8年 横浜商大高
2010 山野恭介 (18) 投手 3年 明豊高
池ノ内亮介 (22) 投手 5年 中京高
中京学院大
2011 富永一 (22) 投手 2年 鳴門高
アークバリアドリームクラブ
徳島インディゴソックス
中村真崇 (28) 外野手 2年 東筑高
立命館大
JR東海
福岡レッドワーブラーズ
香川オリーブガイナーズ
塚田晃平 (22) 投手 2年 早稲田実高
早稲田大
三家和真 (18) 外野手 2年 市立和歌山高
2012 辻空 (18) 投手 6年 岐阜城北高
森下宗 (21) 外野手 3年 掛川工高
愛知工大
2014 松浦耕大 (21) 捕手 3年 八幡南高
MSH医療専門学校
木村聡司 (18) 内野手 5年 常葉学園橘高
2017 岡林飛翔 (18) 投手 2年 菰野高
藤井黎來 (18) 投手 3年 大曲工高
佐々木健 (18) 投手 3年 小笠高
2018 大盛穂 (22) 外野手 2年 飛龍高
静岡産業大
2019 持丸泰輝 (18) 捕手 1年 旭川大高
木下元秀 (18) 外野手 1年 敦賀気比高
畝章真 (24) 投手 1年 広島新庄高
名古屋商科大
香川オリーブガイナーズ

 

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① 育成選手の各種内訳

 

ポジション別の内訳

 

ポジション別の内訳では以下の通りです。
最も多いのが投手の12選手で、次点で外野手の6選手でした。

[ ポジション別の内訳 ] 

  • 投手  12選手
  • 捕手    3選手
  • 内野手   2選手
  • 外野手   6選手

所属別の内訳

 

所属別の内訳では以下の通りです。
最も多いのが高校の12選手で、次点で大学の6選手でした。

[ 所属別の内訳 ] 

  • 高校    12選手
  • 専門学校    1選手
  • 大学      6選手
  • 独立リーグ   4選手

在籍年数の内訳

 

在籍年数別の内訳では以下の通りです(退団選手のみ)。
最も多いのが3年間の6選手で、次点で2年間の5選手でした。

[ 在籍年数の内訳 ] 

  • 8年間  2選手
  • 6年間  1選手
  • 5年間  3選手
  • 3年間  6選手
  • 2年間  5選手

そして、中谷翼選手と中村亘佑選手が最も長い8年間。
支配下でドラフト指名された選手と同等のプロ野球人生を送りました。

 

② 支配下登録となった選手たち

 

また、23選手のうち支配下選手登録となったのは4選手のみです。
これまで在籍した選手の17.3%しか支配下登録されていないのが現状です。

[ 支配下登録された選手 ] 

  • 中谷翼   2007年 (入団2年目)
  • 中村亘佑  2016年 (入団7年目)
  • 池ノ内亮介 2014年 (入団4年目)
  • 大盛穂   2020年 (入団2年目)
  • 藤井黎來  2020年 (入団3年目) ※ 9月

追記 : 藤井黎來投手が支配下選手登録に

 

2020年9月26日に藤井黎來投手が支配下選手登録され、カープでは5人目になりました。

[ 支配下登録時 2軍成績 ] 15試合 0勝1敗 0.87

 

[ 10/22時点成績 ]

通算成績
2軍成績 17試合 0勝1敗0S 0.76
1軍成績 3試合 0勝0敗0S 0.00

 

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育成選手の2軍・1軍通算成績

 

以下はカープ育成選手の2軍・1軍の通算成績になります。

① 投手育成選手の打撃成績

 

選手名 2軍成績 1軍成績
山中達也 47試合 1勝2敗0S 4.34
松田翔太 36試合 1勝2敗0S 5.51
永川光浩 17試合 0勝1敗0S 8.34
山野恭介 9試合 0勝1敗0S 9.00
池ノ内亮介 98試合 4勝4敗3S 4.69 2試合 0勝0敗0S 0.00
富永一 10試合 0勝0敗0S 7.04
塚田晃平 0試合 0勝0敗0S 0.00
辻空 48試合 2勝5敗3S 3.93
岡林飛翔 1試合 0勝1敗0S 36.00
藤井黎來 21試合 0勝1敗0S 3.54
佐々木健 3試合 0勝0敗0S 27.00
畝章真 12試合 0勝1敗0S 6.43

 

② 野手育成選手の打撃成績

 

選手名 2軍成績 1軍成績
中谷翼 461試合 .277 (317/1145) 9本 98打点 4試合 .143 (1/7) 0本 1打点
山内敬太 120試合 .197 (34/172) 1本 19打点
中村亘佑 265試合 .277 (87/424) 4本 40打点 出場なし
中村真崇 43試合 .229 (14/61) 1本 3打点
三家和真 12試合 .222 (2/9) 0本 0打点
森下宗 63試合 .115 (3/26) 0本 0打点
松浦耕大 14試合 .000 (0/9) 0本 0打点
木村聡司 139試合 .257 (53/206) 1本 27打点
大盛穂 128試合 .262 (99/378) 2本 17打点 35試合 .349 (15/43) 0本 3打点
持丸泰輝 11試合 .000 (0/13) 0本 0打点
木下元秀 32試合 .152 (14/92) 1本 8打点

 

 

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中谷翼選手の「プロ初安打2日後の悲劇」

 

中谷翼選手は育成➡支配下➡育成と契約が変更しています。

  • 2006-2007/2 育成契約
  • 2007/2-2010 支配下契約
  • 2011-2013  育成契約

プロ初安打を打った2日後に右ヒジの内側側副靭帯を損傷し、再び育成契約に。
小窪哲也選手や木村昇吾選手らの加入もあり、2軍での出場機会も減少しました。

カープ初の育成選手であり、カープ初の育成から支配下契約した選手。
前田智徳選手に評価された打撃を発揮することなく通算1安打で引退しています。

 

① 引退後は巨人のブルペン捕手に転向

 

退団後は巨人のブルペン捕手に転向し、現在は巨人球団運営部に所属しています。
球団のTwitterではグラウンドキーパーの雪かきに加わる姿も投稿されています。

 

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大盛穂選手は「育成の星」になれるのか

 

ここまでの主な打撃成績は以下の通りになります。
打席が少ないものの高打率を記録し、十分な成績を残しています。

  • 36試合 .340 0本 4打点 2盗塁 (9/17時点)

 

9/17日現在までの打撃面の特徴は以下になります。

  • 積極的にスイングしていくタイプ
  • 特に苦手な球種、得意な球種はない
  • ゴロになる打球が多い
  • 俊足を生かした内野安打が多い
  • やや空振りが多く、三振も多い
  • ボール球をスイングすることが多い
  • ストライクゾーンの空振りが多い

 

① 積極的にスイングするタイプ

 

一見、「当てていくタイプ」に見えますがそうでもない印象です。
松山竜平選手のように打てると判断した球を積極的にスイングしにいくタイプ

反面、空振りする機会も多く、三振率がチームワーストとなっています(50打席以上)。
現時点で三振のイメージが強いアレハンドロ・メヒア選手よりも高い率です。

[ 50打席以上の選手の三振率ワースト ]

  1. 大盛穂 25.5%
  2. アレハンドロ・メヒア  23.3%
  3. 長野久義 23.1%

 

② 内野安打率がリーグトップクラス

 

また、.340と高打率を記録している理由のひとつが「内野安打」です。
ここまで記録している16安打の21.7%が内野安打によるものとなっています。

ちなみに50打席以上の選手でみていくとリーグトップの内野安打率です。
左打ちで俊足選手としての利点をフルに生かせていることがよくわかります。

[ 50打席以上の選手の内野安打率 ]

  1. 大盛穂 21.7%
  2. ホセ・ピレラ  9.3%
  3. 鈴木誠也 8.5%

 

反面、内野安打が多いということは「打ち損じが多い」とも考えられます
実際に多くの内野安打が野手の間の打球ではなく、バウンドするゴロボール。

この辺が先ほど列挙した「ゴロ打球の多さ」とも繋がってくるかと思います。
もう少し打席数を重ねた時に、この辺りの数字がどう変化してくるかですね。

 

③ 対左投手との対戦が極端に少ない

 

これは本人うんぬんよりも采配面での問題です。
ここまでの打席数を見ていくと、圧倒的に左投手との対戦がありません

  • 対右投手 46打席
  • 対左投手 5打席

 

2軍での対戦成績の影響なのか、単なる左対左というセオリーなのか。
現在のところ、打席数が少ないため左投手が苦手なのかもわかりません。

長野久義選手との併用での起用を考えるとセオリーの側面が強い印象です。
ただ、対戦成績をみていくと長野久義選手は右投手を打っていないようです。

そうなってくると、右投手に強い大盛穂選手を起用するのは正解
あとは大盛穂選手が左投手にどれだけ対応できるのかになってきます。

[ 左右投手の対戦成績 (9/17時点) ]

左投手打率 (出塁率) 右投手打率 (出塁率)
長野久義 .313 (.365) .236 (.306)
大盛穂 .200 (.200) .357 (.391)

 

④ 「物おじしない性格」はプロ野球選手向き

 

とはいえ、今の積極性は失わず思い切ってプレイして欲しいなと思います。
まだ失敗しても許される時期ですし、幸いにも2020年は優勝争いもしていません。

多少のミスがあっても「この選手を使いたい」と思わせることが大事
ミスを恐れて、自分の色さえも失ってしまうとそれすらもできなくなってきます。

1軍投手の球に慣れる必要もありますし、環境自体にも慣れる必要もあります。
今回あげた数字は数週間後にはいくらかに変化していくものと考えられます。

物おじしないであろう表情落ち着きは良い選手だなと思う一番の部分。
どんな場面も自信なさげな顔をしたり、オドオドしないのも武器になります。

主軸を打つタイプではありませんが、将来的な主力に育つ可能性はあり。
今は自分の色を出すことを考えて、小さくまとまらずプレイして欲しいですね。

 

 

 

[ 月別の打撃成績 ] ※ 10/22時点

打率 本塁打 打点 盗塁
7月 .500 (1/2) 0 0 0
8月 .231 (3/13) 0 1 0
9月 .338 (22/65) 0 5 3
10月 .115 (3/26) 2 4 2
通算 .274 (29/106) 2 10 5

 

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今回のまとめ

 

今回はカープ歴代の育成選手の話を中心に進めてきました。
2005年以降、23選手が育成選手としてカープに入団しています。

育成契約から支配下登録となった選手はわずかに4選手。
その他の多くの選手は1軍の舞台に立つことなく球界を去りました。

ソフトバンクのように育成選手が多く活躍する球団もあります。
同時に巨人やソフトバンクのように3軍制をとっている球団もあります。

2020年のカープはひとりの「元」育成選手が1軍の舞台に立ちました。
少ないチャンスから、一気に1軍戦力となりうるだけの勢いをみせています。

カープ初の「育成の星」が誕生する日も近いかも知れません。
大盛穂選手が育成選手たちの目標となれるよう今後の活躍に期待しています。

 

 

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