【 夏本番に入ったプロ野球 】球場環境や移動距離など夏場に最も不利な球団はカープ?

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JUNJUN
16年目の医療系国家資格取得者で野球を中心に活動し、現在は『法律』も勉強中です。
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プロ野球も夏本番に突入してコンディショニング管理が特に大事な時期。
そこでセ・リーグ球団の球場の屋内外や移動距離について検討していきます。

 

「屋外の試合」が多いヤクルトとDeNA

 

各球団の屋内・屋外での試合をピックアップしました。
巨人は屋外での試合数が少なく、ヤクルトとDeNAは屋外の試合が多いです

ヤクルトとDeNAに対して巨人は約36%程度といかに少ないかがわかります。
酷暑が続く近年の夏場ですが、暑さ対策として巨人が有利なのがよくわかります。

図1 セ・リーグ球団の屋内球場と屋外球場の試合数

 

① 巨人は毎年のように屋外の試合が少ないのか

 

巨人の8月の屋内・屋外試合数を2014年から振り返ります。
2014年と2016年は屋内が優位ですが、比較的バランスが取れています。

ただ、2015年・2017年・2019年は顕著に屋内の試合が増加しています。
このように2019年に限らず多くの年で夏場に有利なのがわかります。

図2 巨人の屋内球場と屋外球場の試合数

 

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② 例年のカープはどうなっているのか

 

カープをみていくと2015年と2018年は屋外の試合が顕著に多いです。
ただ、2014年をみると巨人と同様に比較的バランスは取れていました。

改めてみていくと、2019年は特別多いという訳でもない様です。
カープにとっては2015年や2018年が最も過酷な年だったと言えます。

図3 カープの屋内球場と屋外球場の試合数

 

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コンディション管理に重要な「気温差」

 

2019年の7月は例年に比べて平均気温が低くなりました。
反対に、8月も2014年以降で最も高い平均気温を記録しています。

 

このように温度差が大きい場合、身体的負担も大きくなります
そうなってくると、室内での試合が多い方が有利になるでしょう。

最高気温だけでなく、温度変化という視点も大事になります。
そういった視点に立つと屋外での試合が多いのはデメリットでもあります。

図5 7月と8月の温度差

 

① 東京ドーム内の温度

 

リンク先のスタンドでの計測では東京ドームの温度は平均25~26度程度
試合展開により上下するようですが、当然ながら30度を超えることはありません。

湿度も50~60%で維持されており、蒸し暑さを感じることもないでしょう。
広島などのように無風となり湿度が80%を超えるようなことはありません。

ちなみにこの計測で用いられている数字は試合中の計測です。
試合前練習からと考えると、これよりも涼しい環境でアップができています
気候に左右されず、体調を管理できる面ではドームは有利と言えるでしょう。

 

ちなみにこの時期の広島のは試合開始時でも30度前後です。
湿度が80%前後となることも多く、気持ちよくプレイできる環境ではありません。

また、屋外のため試合前練習では日も沈んておらず30度を遥かに超えている。
2014年に室内練習場ができてからはある程度の暑さ対策はできています。

とはいえ、試合直前まで室内にいる訳ではないためドームよりも負担になります。
年間を通した疲労度を考えると、軽く考えることはできないでしょう。

 

② 楽天は短パンでの試合前練習を導入

 

最近は楽天が短パンスタイルでの練習を行っています。
メジャーリーグでは普通に見る光景ですが、日本野球では珍しい光景です。
試合では無理ですが、軽めの練習前なら取り入れるべきでしょう。

 

また、阪神をはじめ各球団も様々な暑さ対策を行っています。
夏場は試合前のフリー打撃やシートノックをしないチームもあります。
暑さ対策としてこういったものは積極的に取り入れていくべきでしょう。

 

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セ・リーグ球団の移動距離

 

次に各ホーム球場からビジター球場への移動距離を合算しました。

図6 ホーム球場から各球場までの距離

 

予想通り、カープは各球場への移動距離が断トツに多くなっています
関東にある巨人とヤクルトとDeNAは遠征せず自宅から通える範囲内。
中日も中間に位置しており、比較的移動距離が少なくて済むでしょう。

もちろん、遠征先から広島を毎度毎度往復する訳ではありません。
遠征先で数チームと試合をして、広島帰ることも当然あります。

とはいえ、少なからず他球団よりも移動の負担があるのは事実です。
さらに広島空港が山間部にあり遠いため基本的に新幹線での移動

長時間座っている新幹線移動となると身体的な負担も大きいでしょう。
広島-東京間を考えても新幹線滞在時間だけで往復8時間を要します。

 

① 8月のセ・リーグ球団の移動距離

 

8月の移動距離をみるとカープが1番長くなっています。
逆に最も移動距離が短かったのはヤクルトで、次いで中日でした。

ヤクルトは関東での試合が多かったことがその理由です。
中日に関しては先ほど述べたように中間に位置しているためです。

図7 セ・リーグ球団の8月移動距離

 

② 屋外試合数と移動距離

 

カープは屋外試合が比較的多く、移動距離が最も長くなりました。
DeNAに関しては屋外試合数が多く、移動距離も長くなっています。
ヤクルトは同様に屋外試合数は多いですが、移動距離は短くなりました。

こうしてみると、8月に1番負担の大きいのはDeNA
そしてどちらも可もなく不可もなくの傾向だったのは阪神でした。
甲子園が使えないため、平時より移動距離が短いのかも知れません。

 

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2014年以降のセ・リーグ球団の8月勝率

 

8月の勝率をみていくと3連覇したカープが高くなっています。
ただ、ここでは「勝率の安定感」としてみていくことにします。

巨人に関しては上下動が少なく毎年安定した成績を残しています。
反面、他の5球団は年によって上下動が激しく安定していません。

図4 2014年以降のセ・リーグ球団の8月勝率

 

① 追記 : 2019年の8月勝率

 

2019年の8月の勝率は以下の通りです。
条件の悪かったDeNAが奮闘したのが特徴的でした。

[ 2019年の8月勝率 ]

月間成績
巨人 27試合 15勝11敗 .556
DeNA 27試合 14勝13敗 .519
阪神 25試合 12勝12敗 .500
カープ 27試合 13勝14敗 .481
ヤクルト 27試合 12勝15敗 .444
中日 25試合 11勝12敗 .440

 

ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • 巨人は屋内試合の多く、DeNAとヤクルトは屋外試合が多い
  • 東京ドームの温度は25度前後、湿度は50前後と快適
  • カープは各球場までの距離はセ・リーグで最も多い
  • 8月の移動距離はカープが最も長く、中日とヤクルトは短い
  • DeNAは屋外試合が多く、移動距離も長い
  • 巨人の8月の勝率は毎年安定している

 

今回のまとめ

 

今回は8月の試合環境と移動距離ついて話を進めてきました。
巨人は屋内での試合が多く、夏場のコンディションを管理しやすく有利です。
8月に成績が安定している理由はこの辺りも影響しているかも知れません。

また、想像通りカープの移動距離はセ・リーグで最長でした。
他チームと離れているため仕方ないですが、少し負担を軽減したいところ。

近年は様々な方法でコンディション管理が行われています。
今後はますます科学的な視点から分析されていくことでしょう。

カープの8月の条件はあまり良くありませんでした。
しかし過去3年は優勝、悪条件を吹き飛ばす選手たちの活躍を期待しています。

 

 

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