【 アスリート偏差値を検査 】ACTN遺伝子を調べて「瞬発力・パワー系スポーツ」の隠れた才能を見つけ出す

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16年目になる医療系国家資格取得のトレーナーです
現在は「医学」に加えて「法律」も勉強しています。
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以前の投稿でパフォーマンスに影響する「スポーツ遺伝子」について投稿しました。
今回はスポーツ遺伝子でも最も有名な「ACTN遺伝子」についてわかりやすく説明していきます。

 

ACTN遺伝子は「速く動くための筋肉」に存在する

 

一般的にスポーツ遺伝子と呼ばれるものいくつかあります。
その中でも、「ACTN遺伝子」は有名で専門家の中やスポーツ現場でも注目されています。

◎ ACTN遺伝子(α-actinin-3)とは ⇨ 速筋の構造(※)を形成するたんぱく質 ※ Z膜

「速筋」とは、簡単に言えば「速く動く」ために有利な筋肉のタイプです。
ACTN遺伝子は速筋の一部を構成するので、遺伝子が多い人は速い動きに有利です。

 

① ACTN遺伝子は「競技パフォーマンス」に影響する

 

そのため、ACTN遺伝子は競技パフォーマンスに影響する可能性が考えられます。
また、トレーニングの選択やケガの影響などでも専門家内で研究が進んでいます。

  • 関係するもの : 筋肉タイプ、筋力発揮、競技パフォーマンス
  • 現場での応用 : 競技の選択、トレーニングの選択、ケガの予防 

 

これまでACTN遺伝子は多くの研究が報告されてきました。
トップアスリートを集めた研究や、特定の競技に限定した研究など。
それらの結果から「ACTN遺伝子と瞬発系スポーツ」の関係が指摘されています。

 

② スプリント・パワー系の競技に有利

 

有名な報告は「スプリント・パワー系競技者はRRとRXが50%ずつ占める」です。
つまり、速い動きを必要とする競技では「RRとRXが多いと有利」と言えます。

ACTN遺伝子は➀ RR➁ RX➂ XXの3つに分類されています。
先ほどの報告で言えば、逆に「XXは0%」で全く含まれていないことになります。
調査したオリンピックアスリートではそれだけ顕著な傾向が表れたということです。

逆に、持久力が必要な競技ではXXが高い割合を占めたとも報告しています。
この結果からスプリント・パワー系は「RR」、持久力系は「XX」が有利と認識されました。

  • スプリント・パワー系の競技者 ⇨ RRが多い
  • 持久力系の競技者 ⇨ XXが多い

 

省略しますが、その後もRRがスプリント・パワー系に有意という報告が多くされています。
日本人による大規模調査が行われていませんが、少人数の日本人の調査でも同じ傾向は出ています。

 

XXが多くても「持久力系の競技に有利」とは言えない

 

では、本当にXXが多いと持久力系スポーツに有利なのでしょうか。
それについては「持久力系スポーツのみを対象」に研究したものがいくつかあります。

複数の研究で「XXと持久力系のパフォーマンスとの関係性は無かった」と報告しています。
つまり、XXが多いからと言って「持久力系スポーツに向いている」という訳では無いようです。

  • 持久力系の競技者のXXの量 ⇨ 持久力系競技のパフォーマンスと関係が薄い

 

前述のオリンピックアスリートの研究では「持久力系にXXが多い」と報告していました。
瞬発力系が極端にRR寄りに偏ることで、持久力系のXXが強調された過ぎたかも知れません。

現在言えることとしては「RRは瞬発力系のスポーツに適性がある」というところまでです。
ACTN遺伝子の検査は「瞬発力系の適性があるのかないのか」に焦点を絞った方が良さそうです。

 

① 持久力系の競技でも「RR」は必要

 

RRは瞬発力系の競技との関係性が高いことを説明しました。
しかし、持久力系の競技でもRRは必要とも言われてきています。

持久系の競技者を集めた研究でも「RRが高い選手の方が好成績」と報告しています。
近年の傾向として、持久力系の競技においても「高速化」している傾向がみられます。

瞬発力系の要素がある選手でないとトップクラスについていけなくなってきました。
長距離走だからといって、最初から最後まで同じペースで走り続ける訳ではありません。

レース中に駆け引きを行う中でかなり速いスピードを出すことはしばしば存在します。
そういった面で考えていくと、RRの要素がある程度必要なのはわかりやすいですね。

 

自宅で「ACTN遺伝子」を調べる方法

 

一般で購入できる検査キットは以下の2つです。

➀ DNA EXERCISE エクササイズ遺伝子検査キット

ひとつめはハーセリーズ・インターナショナルの「DNA EXERCISE」。
「DNA EXERCISE」ではACTN遺伝子以外の遺伝子も同時に調べることが可能です。

 

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② スポーツ遺伝子検査 GeneLife SPORTS

ふたつめはGeneLifeの「GeneLife SPORTS」。
こちらで検査できるのはACTN遺伝子のみとなっています。

 

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「ACTN遺伝子」のまとめ

 

今回は「ACTN遺伝子」についてまとめてみました。
できるだけわかりやすく記述しましたが難しい所もあったかも知れません。

近年は遺伝子検査によるスポーツへのアプローチも増えてきました。
今回のような直接的なものから、体質や栄養など様々な検査があります。

なかなか解消できなかった課題も検査により解決するかも知れません。
そういった意味でも遺伝子検査の活用も選択肢のひとつとしては良い方法です。

スポーツでも様々な科学的アプローチが増えてきました。
自身の「ACTN遺伝子」を知ると新たな発見があるかも知れませんね

 

 

[ 関連書籍 ] スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?──アスリートの科学


 

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