【 出塁率と長打率 】2019年のカープ打線はリーグ4位に終わった2015年に類似

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JUNJUN
16年目の医療系国家資格取得者で野球を中心に活動し、現在は『法律』も勉強中です。
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ここまで打線が機能せず、得点力不足にあえいでいるカープ。
今回は出塁率と長打率を用いて他球団と比較しながら不振の打線を検討します。

 

2018年から大きく低下した出塁率の4選手

 

ここまでの主力打者たちの出塁率を振り返る。
2018年の年間トータルの数値との比較になる点はご了承頂きたい。

鈴木選手に関しては、2018年とほぼ同じ程度の出塁率となっている。
菊池涼介選手、安部友裕選手、バティスタ選手の3選手は微増した。

しかし、その他の選手は2018年の出塁率を下回っている。
特に松山竜平選手、西川龍馬選手、田中広輔選手の下がり幅が大きい。
また、他球団成績との比較になるが、長野久義選手も大きく下がっている。

図1 主力打者の出塁率

※ 7/9終了時点の成績

 

2018年から大きく低下した長打率の3選手

 

同様に、ここまでの主力打者たちの長打率を振り返る。
こちらもほとんどの選手が2018年よりも数字を下げている。
唯一、菊池選手のみが2018年よりも2019年は若干数字を上げた。

長打率の部門でも松山選手、田中選手、長野選手の下がり幅が大きい。
特にチームの中で長打力を担う松山選手のここまでの低迷は痛手である。

図2 主力打者の長塁率

 

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出塁率と長打率の総和

 

先ほどの出塁率と長打率を足した数字で2018年と比較してみる。
2018年よりも増加したのは、菊池選手と安部選手のわずか2人。
安部選手は2018年は出場機会が少なかったため、今回は参考値程度としよう。
そう考えると、菊池選手の1人のみでいかに打線が機能していないのかがわかる。
2019年はチーム全体で点を取りにくい状況に陥っている様子がわかる。

図3 出塁率と長打率の総和

 

2014年以降のセ・リーグ球団との比較

 

ここでセ・リーグの球団と2014年から振り返って比較しよう。
2014年から巨人が右肩上がりに数値を上げてきているのがよくわかる。
特に2019年は丸佳浩選手らの獲得により、リーグ内では図抜けている。
ヤクルトは平均的に高いのが特徴だが、2017年には大きく数字を落としている。
おそらくこれは野手陣に故障者が続出したことが影響していると思われる。
中日や阪神は近年の成績不振とリンクするように下位に低迷している。
DeNAは巨人ほどの勢いはないが、ジワジワとその数値を上げてきた。

そして、本題のカープに話を戻そう。
見てわかるように3連覇の数字は非常に高く、セ・リーグで群を抜いていた。
しかし、2019年になると2015年と同程度まで数値を大きく落としてきている。
ちなみに2015年はリーグ4位で、クライマックスシリーズ進出を果たしていない。
つまり、2019年の打線はそれと同等な状態にまで来ている深刻な状態である。
ここまで数字が落ち込むと、多くの得点を上げて打ち勝つことは非常に難しい。

図4 セ・リーグ球団の出塁率と長打率の総和

 

主力打者たちの極度の不振

 

2019年は田中選手、松山選手など計算出来るはずの選手が共に苦しんでいる。
チャンスメーカーとポイントゲッターの1番の鍵になる2人が機能していない。
鈴木選手とバティスタ選手に頼りきった打線となり、2人が打たないと打線も沈黙。
現在はそのバティスタ選手は2軍調整となり、1軍メンバーの中にもいない。

期待された西川選手も2018年並みの打撃を見せることが出来ずにいる。
起爆剤となる選手もおらず、現状の選手でどうにかしていくしかない状況にある。
レギュラーと控えとの差、選手層の薄さがここにきて露呈した感は否めない。

 

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ライバルの戦力を削ぎ、自分のチームに加えた巨人

 

出塁率も長打率もともに高い丸佳浩選手を獲得した巨人。
ライバルチームの戦力を削ぎ、自分のチームに加え、補強が成功している。
どの程度の戦力を失い、ライバルチームにどの程度の戦力が加わったのか。
原監督が年始に補強の例え話で、「足し算、引き算」という表現を使っていた。
この言葉は少し波紋を呼んだが、単に戦力をどう補い、失ったかの話だろうと思う。

それでいくと、カープは「引き算」のまま2019年のシーズンに入ったことになる。
全て計算通りに行く訳でもないが、カープはそこを放置してしまった感が拭えない。
FAでの獲得は無理でも、トレードや外国人補強など何か打つ手はあっただろう。
個人的にはその最善策としてサードを守れるレアード選手の獲得であったと思う。
長打、サード、右打ちといったカープに欠けたピースを埋められる存在だった。
引っ張り傾向の強い長距離砲にとって、マツダスタジアムの特性に適していただろう。

 

ここまでわかったこと

 

  • 出塁率は菊池選手、安部選手、バティスタ選手が微増
  • 長打率は菊池選手のみが微増
  • 出塁率と長打率の総和では菊池選手のみが微増
  • 2019年は塁に出る機会が少なく、長打が少ない打線
  • 2019年の打線はリーグ4位となった2015年に類似
  • ここまでは巨人の補強が成功している

 

今回のまとめ

 

今回は出塁率と長打率を中心に述べてきた。
計算する前からわかっていたことだが、厳しい結果となった。
出塁する機会が少なく、かつ長打も出にくいとなると点は入らない。

チームの中に「例年通りやれば大丈夫」という過信もあっただろう。
しかし、独走で制覇した3年間と違い、多くの選手は劣勢に立つ経験をしていない。
春先に大きく勝ち越し、そのままシーズンを乗り切るという形できた3年間だった。

優勝以前の打線に近づきつつあるのは事実であり、見ていてもそう感じる。
「3点取られたら終わり」と揶揄された打線に戻ってしまうのは残念で仕方ない。

思い切って来年に向けて選手起用をするのも良いのではないだろうか。
3連覇してきたチームとして、最後まであきらめることなく踏ん張って頂きたい。

 

 

 

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