走塁力がチームカラーと言われているカープ。
今回は12球団と比較しながら貢献度と課題について検討していきます。
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12球団の走塁貢献度を調査
12球団の走塁貢献度をグラフ化しました。
一目瞭然で西武の走塁力が12球団で群を抜いています。
続くのがカープとここまではチームカラー通りの印象です。
そして、阪神・楽天・DeNAの3球団は走力に課題がありました。
楽天はもう少しスピードのあるイメージでしたが印象とは異なります。
また、阪神も近本光司選手が活躍しているがまだ挽回できていません。
図1 12球団別の走塁貢献度
① 西武で「走塁貢献度」が高いのは金子侑司選手
西武の貢献度が高いのは以下の想像通りの顔ぶれです。
過去の盗塁王もいて、走力も得点を増やす武器となっている。
図2 西武の選手別走塁貢献度
そして、意外なのは森友哉選手の貢献度の高さです。
外見の印象では走力のイメージがないのが正直なところでしょう。
高校時代は50mを6.2秒だったようなので遅い方ではありません。
2018年は7盗塁、2019年もここまで3盗塁なのでそこそこなのでしょう。
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② DeNAで課題のある選手は誰
DeNAで課題のある選手も想像通りの顔ぶれとなりました。
クリーンナップを打つ選手の全員が大きくマイナス値を記録しています。
打撃が売りの選手たちなので、ある程度の損失は仕方がないです。
ただ、スタメンに4人も並ぶと考えると、少し改善したい所でしょう。
図3 DeNAの選手別走塁貢献度
③ カープでは鈴木誠也選手と野間峻祥選手が貢献
カープでは鈴木誠也選手と野間峻祥選手の貢献が高くなっています。
もともと走力のあった鈴木誠也選手もここ数年ケガなどで思うように走れませんでした。
2019年は固定していたボルト撤去も行い、守備面でも例年より動けているのがわかります。
打撃力と肩だけでなく、走力でもチームトップクラスに位置しています。
図4 カープの選手別走塁貢献度
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④ 12球団の「スピードスター」たち
最後に12球団の選手の中でトップ5をピックアップします。
2019年の荻野貴司選手は打率とともに12球団で現在トップを記録。
これまで多かったケガも無く、順調なシーズンを送っていることがわかります。
2018年から取り組んでいるトレーニングもケガの予防となっているのでしょう。
西川遥輝選手、金子侑司選手はスピードスターのイメージ通り。
毎年のように高い盗塁成功率も記録しており、その名に異論はないでしょう。
そして、鈴木誠也選手が12球団全選手の中で5位に入っているのも素晴らしい。
身体的に万全であれば、球団3人目のトリプルスリーも達成可能な選手でしょう。
図5 12球団の選手別走塁貢献度トップ5
「もう1度走塁を見直す」から始まった2019年
カープは前年比で見ればおおよそ同程度とここまでまずまずの成績。
ただ、緒方孝市監督が「もう1度走塁を見直す」と掲げた2019年だが改善は少ない。
現在、ベンチの中に走塁指導が得意そうなコーチがいないのも気になります。
河田雄祐コーチが退団後、走塁指導が得意なコーチがいなくなりました。
[ 2019年の守備走塁コーチ ]
永田和則コーチは2019年で退団
① 撤廃したい「守備走塁コーチ」という風習
なぜか野球界は昔から「守備走塁コーチ」と守備と走塁がセットにされてしまいます。
守備と走塁は別々の技術が必要であり、両方の指導に長けているコーチも少ないです。
そろそろ守備走塁をひっくるめてしまう「球界の常識」は改善すべきです。
守備は守備、走塁は走塁の指導にそれぞれ特化したコーチに分けるべきでしょう。
また、OBにこだわらず、指導に定評のあるコーチを外部から招くなどの改革も必要。
よく言えば家族的ですが、OBで固める斡旋先のような人事には少し疑問も感じます。
2020年から赤松真人守備走塁コーチが就任
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ここまでわかったこと
ここまでわかったことをまとめてみよう。
- 西武の走力は12球団で群を抜く
- 森友哉選手の貢献度が意外に高かった
- DeNAは主力打者の走塁を少し改善したい
- 鈴木誠也選手は走力でも高い貢献度
- スピードスターの3人はイメージ通り
- カープの走力をもう少し改善したい
- 走塁に特化したコーチを招きたい
今回のまとめ
今回は12球団の走力を比較しながら話を進めてきました。
西武は打撃力だけでなく、走力でも高い能力を示しています。
カープは走塁をもう1度見直すことを目標とした2019年も改善出来ていません。
全体的に出塁率が落ち、走力自体を発揮できないこともあるのかも知れません。
主力選手たちの高齢化も進んでいる現在のカープ野手陣。
若手の積極性と新たなスピードスターが出現することを期待しています。
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