【 プロ入り初の規定打席と3割へ 】”天才”と称される西川龍馬選手が2019年に見せた打撃の進化

簡単な自己紹介

3番センター3番センター
16年目になる医療系国家資格取得のトレーナーです
現在は「医学」に加えて「法律」も勉強しています。
※ 詳しいプロフィールはこちら

 

飛躍の1年となった2019年の西川龍馬選手。
そこでここまでの打撃成績を振り返りながら好調の理由を検討していきます。

 

好調な8月の西川龍馬選手

 

前兆は7月から見られていたが、8月はより打撃成績が向上した。
特に出塁率+長打率に関しては、2019年シーズンで最も高い成績を残している。
その背景として、他の月に比べて出塁率が向上し、総合値の底上げとなっている。
夏以降、1番打者としては十分と言える打撃を見せていると言えるだろう。

図1 2019年の月別打撃成績

 

チーム内でも鈴木誠也選手に次いで2位

 

次に、規定打席に到達している主力野手たちの8月の成績と比較していく。
鈴木誠也選手が圧倒的な差を見せつけて、リーグトップの成績を残している。
ただ、西川選手も全ての率でチーム2位の好成績を残している。
現在、如何に西川選手がチームの柱として機能しているかがわかる。

図2 チーム主力打者の8月の打撃成績

 

8月に入って大きく改善した「四球」

 

8月に入って大きく伸ばしているのが四球率である。
元々四球の少ないタイプの打者だが、それを大きく改善してきた。
8月の出塁率が他の月よりも高いのは、四球率の伸びの影響がある。
確かに以前のようになんでもかんでも振りにいく姿は減ってきている。

図3 2019年の月別四球率

 

打撃内容も大きく変化

 

そして、打撃内容も大きく変化している。
ライナー性の打球の割合が増え、その結果、弱い打球が減少した。
野手の間を抜く、よりヒットに繋がりやすい打撃が出来ている。

図4 2019年の月別ライナー打球・弱い打球

さらに、センター方向の打球が大きく増加し、レフト方向の打球が減った。
不調な時期はちょこんと当てて三遊間に転がして、一塁に走る姿が多かった。
しかし、今はセンター方向を中心にしっかりとスイング出来ている。
以前のように当てるだけのスイングも減ってきているのがここでもわかる。
長打も生まれ始めたことで本人の中でも少し変わったものがあるかも知れない。

図5 2019年の月別打球方向

 

1番としての適性はあったのか?

 

では、1番打者としてはどうなのだろうか。
田中広輔選手のキャリアハイは2連覇した年の2017年になる。
そこで2019年に西川選手の「1番での打撃成績」をそれと比較する。
出塁率に関してはさほど変わらないが、その他の数字は大きく上回っている。
もちろん西川選手の打席数が少ないため、単純な比較をすることは出来ない。
しかし、現在のカープにとって1番打者は西川選手以外にいないのも事実。
7月以降に近い成績が安定して残せるのであれば、来年以降もありうる打順だ。

図6 2017年の田中広輔選手との打撃成績比較

ただし、本人は「下位打線の方が向いている」と言っている。
このブログでも過去に下位打線が適正ではないかという記事を投稿した。
1番でここまで機能するとは想像していなかったが、それも良い誤算である。

 

プロ初の規定打席到達へ

 

先日、2019年の規定打席に到達した。
このままケガさえなければ、プロ入り初の記録達成も間違いない。
また、一流打者と評価しても良い「3割15本70打点」も視野に入ってきた。
特に3割に関しては、ここまできたら是非達成して欲しい数字である。
入団以来、天性の打撃は評価されつつもレギュラーまでは至らなかった。
このまま無事に終われば打撃が大きく開花したシーズンになりそうだ。

 

[ スポンサーリンク ]

 

打撃好調の要因は「減った守備への不安」

 

2018年は三塁手として送球エラーが続き、セ・リーグ最多の17失策を記録。
その結果、秋季キャンプで外野の練習を始めて春季キャンプから外野手に転向へ。
本人は春季キャンプ1日目に外野に名前があったことでその覚悟出来たようだ。

www.tokyo-sports.co.jp

そして、そのポジション変更が2019年の開花のきっかけとなる。
外野手に転向することで守備への負担が減り、本人も大きかったと述べている。
2018年は「試合をしたく無かった」「早く帰りたい」とまで思っていたらしい。
守備のことで頭がいっぱいになり、打撃のことは考えられなかったとのこと。
以前の堂林翔太選手のようにスタジアム内の重圧も感じていただろう。

開幕当初はレフトを守っていたが、現在はセンターに定着した。
2019年は守備への不安も消え、今は持ち味である打撃に集中出来ているようだ。

ここでも以下のようにセンターでの起用すべきという記事を投稿している。
当時の状況を考えると、それが最適だったがそれが無事に実現した。

 

ここまでわかったこと

 

ここまでわかったことをまとめてみよう。

  • 8月はより打撃が好調
  • 8月の打撃成績は鈴木誠也選手に続くカープ2位
  • 四球率が増加し、出塁率が向上
  • ライナーが増えることで、弱い打球が減少
  • センター中心の打球方向に変化
  • 2017年の1番 田中広輔選手よりも好成績
  • プロ入り初の規定打席に到達可能な位置
  • 守備の不安が減ることで打撃に好影響

今回のまとめ

 

今回は西川龍馬選手のここまでの打撃成績について話を進めてきた。
苦労していた三塁手から外野手に正式に転向して飛躍の1年となった。

プロ初の規定打席到達も目前になった。
さらにシーズン前に目標としていた打率3割も可能な位置にいる。
来季の更なる飛躍のため、是非とも3割を達成して欲しいところである。

天才とも称されるその打撃も本人は「周りが言うだけ」と受け流す。
打撃の調子が良くても「どうせまた打てなくなる」と浮かれず冷静だ。
一見マイナス思考とも取れる発言だが、そんな所で満足しない裏返しだろう。
打撃はそんなに甘くない、自分はまだまだという気持ちが大きいのだと思う。

目標してきた「規定打席到達で3割」という目標が見えてきた。
シーズンもあと少しになったが、最後のもうひと踏ん張りを期待したい。

 

 

 ※ 当ブログの文章、写真、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

テキストのコピーはできません。