前回の記事で12球団の外野手の守備範囲について取り上げました。
今回は守備範囲と攻撃力を兼ね備える選手について検討していきます。
12球団の外野手の守備範囲&攻撃力はどのくらい?
12球団の外野手の守備範囲と攻撃力をプロットしました。
外野の3ポジションを同じ土俵で比較する形になる点はご了承下さい。
グラフは右上に行くほど守備範囲と攻撃力を兼ね合わせている選手。
逆に、左下に行くほど守備範囲と攻撃力に課題のある選手となります。
図1 12球団外野手の守備範囲と打撃力の関係
攻撃力が高く、守備範囲がまずまずなのが鈴木誠也選手と丸佳浩選手。
2018年までのカープの3・4番が優秀だったのが改めてわかります。
続いて、守備範囲が広く、攻撃力がまずまずなのが3名います。
該当者は平田良介選手と神里和毅選手と大田泰示選手です。
平田良介選手の守備範囲は見た目のイメージと異なるかも知れませんね。
① 課題の大きい筒香嘉智選手と木村文紀選手
パッと見て、筒香嘉智選手は守備範囲と攻撃力がかなりアンバランス。
守備範囲の狭さが際立っており、攻守の総合力としては低くなっています。
実際、普通の選手であれば取れる打球を度々ヒットにしています。
外国人選手より劣ってしまうとせっかくの打撃面の貢献も薄れてしまいます。
残念ながら、木村文紀選手は守備範囲と打撃力ともに良くありません。
1人だけ大きく左下に位置し、現状では課題が多い選手のようです。
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② カープ外野陣の守備範囲&攻撃力
本題のカープの現状はどうなっているでしょうか。
鈴木誠也選手は上記で記載しているのでここでは省略します。
図2 カープ外野手の守備範囲と打撃力の関係
西川龍馬選手は守備範囲はまずまずですが、攻撃力がやや低いのが課題。
以前の投稿の通り、出塁率や長打率が思ったほど高くないので物足りません。
なんでも当ててしまう打撃スタイルだとこういった結果になりやすいです。
2019年は2018年よりも悪化しているので、2018年程度までは戻したいところ。
野間峻祥選手は西川龍馬選手と同程度の攻撃力ですが、守備範囲がマイナス値。
守備と走塁が売りの選手だけに、守備範囲が狭いのは正直厳しいと言えます。
一歩目が遅かったり、前へのチャージが弱かった、原因は俊足とは別でしょう。
レギュラーとして正念場に立っていますが、控えで終わらず奮闘を期待します。
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ここまでわかったこと
ここまでわかったことをまとめてみよう。
- 筒香嘉智選手の守備範囲はやはり課題が多い
- 鈴木誠也選手と丸佳浩選手は高い攻撃力とまずまずの守備範囲
- 平田良介選手と神里和毅選手と大田泰示選手は最適なバランス
- 西川龍馬選手は攻撃力を向上したい
- 野間峻祥選手は守備範囲と攻撃力ともに向上が必要
今回のまとめ
今回は守備範囲と攻撃力との関係について話を進めてきました。
規定守備イニング到達者のみを取り上げましたが、やはり両立は難しいです。
一般的に、攻撃力のある選手は守備範囲が小さくなる傾向にあります。
反対に、守備範囲の広い選手は攻撃力が低い傾向になりやすい傾向です。
共にバランスの取れている選手は12球団でも数人程度でした。
いかにそれら選手たちが高い能力を持っているのかがよくわかります。
近年は打者のレベルが上がり、打球も速くなり、広い守備範囲が求められます。
カープにも球界を代表する守備範囲の広さを持つ選手の台頭を期待しましょう。
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